1999年8月からずっと
念のため前置きすると、
悲しいとか、辛いとかという
話を書きたい訳ではありません。
(なのであまり重く受け止めないようにお願いします。)
1999年6月、
大学の映像サークルの友達達と
映像作品作りのため、江ノ島に撮影に行った。
この写真は一緒に行った真代が撮ってくれた、19歳の私。若い。
真代は元々同じ美術予備校に通っていた。
入学式の日に名前順で隣同士になったご縁で、ほぼ初めましてな状態ですぐ意気投合して仲良くしてもらっていた。
一度だけ、自宅にもお邪魔して泊めてもらった事もあった。
とても美人で背も高く、スタイル抜群で、
クールに見えるが、打ち解ければとても明るく無邪気で、可愛らしい人だ。
それに、なんならちょっと天然で、ちょっとガサツな所もあったりして、そんなところも彼女の魅力だ。
そしてその年の夏、お盆期間中に突如、
彼女は居なくなってしまう。
家族とも円満だった彼女が居なくなる理由が全く分からない。
事件なのか、事故なのか、はたまたタイムリープでもしたのかと思えるほどに、本当に何も分からない。
あれから25年、いまだに行方知れずのまま。
捜査は続いている。
先日、おそらく25年ぶりにお母さまにお会いした。メッセージのやりとりはしていたが、直接会って話すのは本当に久しぶり。
当時の事、色々話を聞きながら、当時彼女が撮影した写真を見ながらふと、
おや?私が手に持っているこのカメラ、、、
これは、彼女を撮影しているに違いない。
すっかり当時のことを忘れてしまっていたが、これは家のビデオカメラ?と
実家に住む母にLINEで尋ねたら、なんとテープがあると言うではないですか。
ドキドキしながら実家に帰り、ビデオカメラにテープをセットしてファインダーを覗いてみると、、、
砂嵐、、、
あぁ、だいぶ時間が経過してしまったから
もう見られないのか、、、
と思っていたのだが、
スマホで動画を撮影する事に慣れすぎて、テープを巻き戻す必要がある、という事をすっかり忘れていた。
巻き戻す時間も、えらく長く感じる
そう、単純にテープが終わりの方になっていただけで、
巻き戻したら、ちゃんと映っていた。
そこには当時の仲間達が生き生きと動いていて、あぁ、真代もいる。ちゃんといる。
そこにいるよ
いやー、
当時の私、よくやりました、
謎に褒めたい
いや、だからなんでこれにもっと早く気がつかなかったのよ
とりあえず、真代のママに報告
とても喜んでいた。