作詞・入門講座 2-6.3 (SK2-6.3) 。 ②「作詞」について。 「書き過ぎない」。「余韻を残す」
(前回のつづき)
・例を上げたらキリがありませんが、同じく、川端康成の長編小説「古都」も「余韻」を残して終わっています。
「ヒロイン・千恵子」と、双子である「苗子」。 この二人は、赤子の時に生き別れ、やっと「再会」できたのに・・・。
小説では、「決定的」な「最終的・結末」は書かれず、二人は「別れ」ていきます。まったく、「伊豆の踊子」と同じです。
「古都」は、物語としては、まだ、「途中」のような話しの段階で終わっています。
「春夏秋冬」の季節を一巡して完結はしていますが、物語的には、もう一冊、「続篇」が書けるほどに「今後の動向が気になる状態」で完結しているため、「続篇」がなかったのが残念です。。。
たぶん、作者もたくさんの作品を書いていたので、書く余裕が残念ながらなかったのでしょう・・・。
小説「古都」の「千恵子」と「苗子」。
この二人の未来は、「幸福」になるのでしょうか・・・?
小説「伊豆の踊子」の「学生さん」と「踊子」の再会はあるのでしょうか・・・?
「余韻」を残して終わる、小説ならではの書き方ですよね。
このように、「余韻」を残した「小説」は、沢山ありますので参考にしてください。
以上、「作詞」で気になるポイントを、一部ではありますが、ピックアップして説明してみました。