ポピュラーピアノ作曲講座(ナビ)【簡易版】Ⅲ-4.2 (PP・Ⅲ-4.2K) 「コード・アレンジ」(転調)

目次(表紙)

(前回のつづき)

「コード・アレンジ」(転調)のやり方。 [例・解説]

■ では、「例」による解説です。 

「C調」「ハーモナイズ」したコード進行です。 これを、
「部分・転調」してみたいと思います。

転調・前

(C調)

画像1

■ まず、「2小節め」で、「終止」させる方法で、転調してみます。
「2小節め」F-Cである、「Ⅳ-Ⅰ」の終止をします。

以降、「部分・転調」(C調→Am調)していきます。


■ 次は、「5小節め」「Am調」のピボット転調で、「復調」(Am調→C調)する場合を考えてみます。

「3小節め」以降、「Am調」に移行させるために、「ハーモナイズ」したときの「C調」のコード進行の度数に合わせ、「Am調」に当てはめてみます。

そうしますと、
「Ⅱ-Ⅴ-Ⅵ(≒Ⅰ)」となります。 
この(Ⅰ)だけは、ピボットにより「復調」する必要があるので、「(Ⅰ)」にします。 

Ⅵ(≒Ⅰ)=T(トニック)

ここがポイントですが、要するに、「部分・転調」し、異なる「調性」が連結するわけですから、調整が必要になる場合があります。

結局、「Am調」の部分は、「Bm7♭5-E7-Am」(Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ)となります。
そして、「Am」で復調します。

これをみますと、特に、コード進行に不自然な点はありませんので、「部分・転調」ができました

転調・後

(C調 → Am調(転調) → C調(復調))

画像2

・転調は、「Ⅴ-Ⅰ(F-C)」終止(2小節め) の 後
・復調は、「ピボット転調」(5小節め=Am)


[以下・省略]