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FX漬けの息子が心配って相談を受けた話

麻雀友達から、息子がFXをやりだして仕事もやめて実家の部屋に閉じこもってるんだけど、投資って儲かるん?と言われました。やべぇな(笑)

確かに、今はFXやってる人が死にそうなチャートしてる。今まで円安トレンドでドル買ってスワップももらえるよって環境でなんとか小金を稼げてた人が、いきなり円高トレンド始まって売りで利益取れるとは思えない。売り相場っていうのは金利を自分が支払う必要性もある、とてつもなく難しい相場なわけだ。トレンドに逆らって逆張りの買いで勝負をしにいって、負け続ける人が続出している。

株もそうだしFXもそうだけど、絶対にうまくいかない時期ってのがくるんだよね。今までやってきて絶好調だった投資手法がいきなり通用しなくなったり、実はそもそも相場に恵まれただけでラッキーで小金を稼ぐことができていたことに気付いていなかったり。

そういうときに助けになってくれるものって何かっていうと、給料なんだよな。資産を形成する上で大切なことは2つある。

「安定的に供給されるお金(給料)」
「冷静な思考のもと、長年に渡って継続される資産運用」

この2つが資産形成においては最も大事な要素。投資で含み損が発生しても、毎月給料が入ってくる状態ならば損失が解消されるまで待つこともできる。また、損失が拡大する局面において、毎月入ってくる給料は頭の冷静さを保たせてくれる。

また、多くの億万長者たちに共通することとして、相場の結果だけで金持ちになった人間はほとんどいない。高額の年収をもらい、しかし消費は抑制して給与の大半を相場に入れて、年間数パーセントというリスクを抑えた小さな運用実績を10数年継続して、億以上の資産を形成する、こういう人がほとんどなわけだ。つまり、実際の資産の大半は「給与」によって形成したということ。

更に更に、そもそも株も為替も働きながらでもやろうと思えばできるわけだ。為替ならなおさら真夜中でも市場は開いているのだから、睡眠時間さえ犠牲にすれば問題なく取引が可能。専業のデイトレーダーでもなければ、相場というものは現実にはそこまで時間がかかるものではない。つまり、働かないで相場に打ち込むということは、「相場の仕事をしているフリをして仕事から逃げている」人間である、ということだ。(もちろん、給与水準を大きく超えるリターンを稼げているのならばそれでも何の問題もないわけだが。)

これらのことから、ある一部の天才的なトレーダーを除き、「大きな資産形成」を達成するには、必ず「高い給与水準」が必須になる、ということが言えるわけだ。「資産形成」の腕前が仮に一流だとしても、手元の運用できる資金が少なければ、運用効率がとても悪くなり、結果的に「バイトでもしてたほうがマシ」という状態になってしまう。

最後に、私が会社を始めたころと、今の自分の運用実績の差について比較をして終わりにしよう。


会社独立後2年目・・・総資産1億4000万円(内6000万円が収益資産)、銀行借り入れ1億円、純資産4000万円。不動産業からの最終利益1500万円、投資全般からの最終利益800万円

会社独立後10年目・・・総資産5億5000万円(内4億円が収益資産)、銀行借り入れ3億円、純資産2億5000万円。不動産業からの最終利益800万円、投資全般からの最終利益5000万円


このように、現在、私は不動産業は赤字とまではいかないまでも、稼ぎはかなり少ない状態であり(不動産市況全体が冷え込んでいる)、一方不動産・株式投資業は不動産業の5倍以上の利益がでている状況になっている。これは「独立当初~5年目くらいまでに不動産業で稼いだ大金を全て収益物件・株式の取得に回し、収益資産を莫大なものにしていった」結果である。

「働いて稼いだお金を投資に回す、更に投資で得たお金も更に投資に回し続ける」
「上記を満足のいく資産水準に到達するまで永遠に繰り返す。その間はお金の消費は極力抑える」

これができると、いつのまにか「働いて稼ぐお金より、運用から入ってくるお金のほうが圧倒的に多くなっている」という状況を作り出すことができる。

やはり、「働いて得たお金を投資に回し続ける」ことこそが、単純で愚直ではあるが、最強の資産形成スキームなのだ。

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