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【答えは単純】なぜ山雅が平均観客動員1万人を超えられないのか解説します

先日、このツイートが話題になっていました。

この件で何か違和感を感じました。
ふと思ったのですが、これってサンプロアルウィンも同じなんですよね。
いわゆる、ナイター時の復路の路線バスが無いということです。
タクシーも、松本駅からだと3,000円から4,000円かかりますので、これもほとんど同じ状況です。
アルウィンまでの定額タクシーはとっくにサービスを終了してますので、下手したらアルウィンのほうが高くつくかもしれません。

要するに、山雅もシャトルバスをなくしてしまうと福島のようになってしまうということです。
感じた違和感というのはこれだったんですよね。他人事ではないんだと。

で、改めてアルウィンのアクセス状況を振り返ってみたんですが、よくよく考えてみたらそりゃ平均1万人行くわけないよね、という結論が出ました。

なぜでしょうか?

やはりJ3だから?
チームが弱いから?
スタンドの雰囲気が良くないから?

実は全部誤解です。

正解は、大芝生駐車場が使えていないからです。

そこで大芝生駐車場を知らない人もいると思いますので、簡単に歴史から振り返ってみましょう。

大芝生駐車場を本格的に使用開始したのは2013年9月22日(日)のホーム・ガンバ大阪戦でした。

実はこの当時から迷惑駐車が起き始めていて、要はアルウィンの駐車場不足だったわけです。
そこに当時J2に降格してきたガンバ大阪をホームアルウィンで迎え撃つとなり、なおかつこの試合で初めてホームゲームのチケットが完売したのです。
迷惑駐車が起きているうえにチケット完売。
駐車場不足に拍車をかけていたのですが、そこで白羽の矢が立ったのが大芝生駐車場でした。
なにせ約2,000台停められるのですから、その存在意義は大きかったし、その大芝生駐車場があったからこそ、山雅がJ1にいけて、かつ多客時でも耐えられたわけです。

しかし、新型コロナウィルスの影響で観客は激減。さらにチームはJ3まで降格してしまいました。
それでもコロナが明けた今、山雅の観客動員は戻ってきていません。

じつは、大芝生駐車場を使用していた当時、山雅はこんな策をとっていました。
それは、早く来た人はアルウィンより遠い駐車場から車を停めていくという策でした。
早く来る人、つまり先行入場の抽選に参加して無料の駐車場を利用する人たちは、まずアルウィンからいちばん遠い大芝生駐車場に車を停めてもらい、そこからアルウィンに近づいていくような感じで駐車場を順次開場させて埋めていったのです。
これならキックオフギリギリでも空いていればアルウィンに近いところに車を停めることができ、いわば先行入場をする人たちが不便をすることで、たくさんのお客を入れることができていたわけです。

ただ先にも書いたとおり、新型コロナウイルスの影響で観客が激減したときに、これまで大芝生駐車場など車をアルウィンから遠くに停めていた人たちが、よりアルウィンに近いところに車を停めざるを得なくなってしまったのです。
駐車場が開いているのにわざわざ遠くの駐車場に停める必要はありませんから、それは仕方ないと思います。
しかしコロナが明けた今、松本山雅のホームゲーム時の駐車場の運用って、アルウィンに近い駐車場から埋めていっているんですよね。
つまり、早く来れば来るほどアルウィンにより近いところに停められて、キックオフギリギリになるほど遠くの駐車場を案内されるという先着順になってしまったわけです。
いわゆる迷惑駐車が起き始めたときのことをやっているんですよ。
あとから来た人たちが不便をしているわけですから、これではお客が来るわけがないですし、お客が増えればまた迷惑駐車の問題が起き始めます。
そのため、平均1万人はどう考えても達成できないわけです。

アルウィンに1万人入れるには
大芝生駐車場の活用は必要不可欠
→なのに大芝生駐車場を開けても
誰も利用しない
→誰も利用しないから
大芝生駐車場を開けられない
→大芝生駐車場を開けられないから
1万人入らない
→1万人入らないから
大芝生駐車場を開けられない→

とまあこんな悪循環に陥ってしまったわけです。

なら早く来た人から大芝生駐車場に停めてくださいとクラブが呼び掛ければいいんじゃないと思った人もいるかもしれません。
しかし、ですよ。
J1・J2の時に大芝生駐車場を利用させておきながらJ3まで降格してしまい、さらに1万人入れたいから大芝生駐車場を利用してほしいとクラブが呼び掛けたところで誰が聞くでしょうか?

それに、正直1万人入れたところであまりメリットがないんですよね。
集客は超大事ですが、もう1万人にこだわる必要はないように感じます。
なぜなら、J3で観客動員を競うことができないことです。
批判覚悟で書きますが、他J3クラブが山雅の平均観客動員を超えることは事実上不可能です。それゆえに山雅が観客動員を伸ばしたところでJ2に上がれるということはありません。最終的にはピッチの結果です。
今日2023年6月22日時点での山雅のホームゲーム平均観客動員数は7,996人、約8,000人です。これから8,000人を10,000人に持っていくところに力を入れるよりかは、今来ていただいている既存のみなさまに引き続き来ていただくように努めていってほしいです。
矛盾しているかもしれませんが、集客を否定しているわけではありません。今後もより多くの方にサンプロアルウィンに来てほしいことはたしかですし、当然協力もしていきます。
しかし、早く来た人がアルウィンの近くに車を停められて、遅く来た人が遠くに車を停めているという現状のアルウィン周辺の駐車場運営では平均1万人達成は不可能です。これは断言できます。

せっかくいろんなイベントを組んでいるのにすごくもったいない気がしています。
これまで駐車場をなんとか運用してきて1万人入れられてきたのに、そこに誰も気づけないのですから、そりゃ1万人は入らないでしょうね。。

とうことで福島の事例を見て、なぜ山雅は平均1万人達成できないか、の結論でした。

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