【絶対廃線にならない】城北線に乗ってきた
ふと用事があり西日本方面に行くことになりまして、今回は青春18きっぷを使用することにしました。
青春18きっぷを知らない方へ簡単に説明すると、春休み・夏休み・冬休みの決められた時期に日本全国のJR全線の普通列車に1日乗り放題のきっぷなのです。
料金は5日(人)分が12,050円で、1日(人)あたりなんと2,410円となります。
久しぶりに西日本方面へ青春18きっぷを使っていくことになりますが、路線図を見ていたらこんな路線を見つけました。
なんと、中央西線の勝川駅から東海道線の枇杷島駅を結ぶ、いわば名古屋駅を通らないショートカット路線があったのです。
こんな路線あったけか?と思いながらも、名古屋に近い路線だし都市圏なら列車の本数もありそうで、交通系ICカード使えばうまく時間短縮になるのでは?と思い、松本駅のVIEW ALTTEでチャージしていきました。
自分はイオンSuicaカードを持っていまして、VIEW ALTTEでスイカにチャージするだけでポイントがたまるんですね。ビューカードに比べたら還元率は悪いですが笑。
https://www.aeon.co.jp/card/lineup/aeonsuica/
東海以西は名古屋と博多にしかVIEW ALTTEはないので、西日本に行く際は多めにチャージしていきます。
全国でチャージができてポイントも貯まるモバイルSuicaという手段もあるんですが、安いスマホにしてしまい対応していないので断念です。
イオンカードを持っているのはイオンシネマで300円の割引があるので、稀に映画見に行くときは使ったりしてます。
そんな情報は置いておいて。
とりあえず始発の中津川行きに乗車します。
JR東日本所属の211系ですね。
なんでJR東日本の車両がJR東海に乗り入れているのかというと、その逆でJR東海の車両が篠ノ井線や中央東線の茅野まで乗り入れてますので、要は相殺されているわけですね。この区間を運転する代わりにこの区間を運転してほしいということです。
個人的にはクロスシートのJR東海の313系が楽なのですが、篠ノ井線の松本・塩尻間がある程度の本数を運転していることを考えれば致し方ないかなとは思います。
松本から2時間14分で中津川まで来ました。
ここから中央西線の快速に乗り換えるわけですが、315系の新型車両に乗車できました。というか、今中央西線の列車はこちらに切り替えが始まっているのでこれがスタンダードになっていくのですね。
なので、211系と315系を乗り継げば松本・名古屋間をすべてロングシートで乗り過ごすことになり、なかなかハードな旅になりそうです。
ただ、今回の目的は名古屋まで行かないので途中の勝川駅で下車します。
特急しなのが停まらない駅ですので気づきませんわね。。
列車を降りたとたん、ホーム中央にある謎のスペースが。
とりあえず駅を降りて案内通りに行ってみましょう。
ん?なぜここだけ手書きの案内?
てか、結構離れてる!
変な乗り換え。。
とにかく案内通りに進んでみます。
とりあえず駅に着きました。
屋根のない階段を上らされるようです。
階段を上りきりましたが、なんと、JR勝川駅から見えていた車両は待避していた回送車両でした。。
なのでさらに奥に進みます。。
最後の階段を上ると。。
駅に到着しました。
でも、よく見ると。
よく似てますね。笑
しかし、時刻表をみて驚きが。
なんと昼間は1時間に1本!
しかも交通系ICカード使えない!
現金のみです。
それに、高い。。
枇杷島までJRだと330円、城北線だと450円です。
それにこの列車、よく見てください。
1両編成の気動車(ディーゼル車)です。
電気を送電する架線が無いですね。
ワンマン運転です。
幸い千円札しか持っていなかったを持っていたので両替しました。
発車しました。
名古屋高速と並走します。
調べてから乗車したんですがあとで調べたんですが、城北線はJR東海の子会社である東海交通事業が運営しているんですね。
で、下手に設備を良くしたり列車本数を増やしたりすると毎年約40~50億円といわれている賃貸料が跳ね上がってしまうので、こんな最低限の設備のローカル線になったそうです。
これが単体のローカル線だったらとっくにつぶれていることでしょう。
JR勝川駅の真ん中にあった謎のスペースは将来城北線を乗り入れる想定でできているそうで、賃貸が終わる10年後の2032年度以降に城北線とJR勝川駅がつながるのではないかとも言われています。
親会社のJR東海がその賃貸料を補てんして10年後には自分たちのものになるということなら、粛々と最低限の賃貸料を払い続けた方がまだマシなのかもしれません。
枇杷島駅に到着しました。
料金箱に運賃を支払うと運転手さんから降車証明書をもらえます。
これで自動改札機を抜けられます。
中央西線の勝川駅は特急しなのが停まりません。
東海道線の枇杷島駅は快速列車が停まらないので、乗り換えにも不便なうえに、料金もあらためて枇杷島駅でも確認しましたがやはりJRのほうが安いです。
実際に乗ってみて、本当に不思議な路線でしたね。
ショートカットどころか、乗り換えも難しく本数も少なく料金も高い路線に乗せられた今回の教訓でした。
これで予定を遅らせてしまった分、大人の特急課金をしたのは言うまでもありません笑。
いやーこんなことなら名古屋駅の在来線ホームの住よしで、どてをつまみに1杯やれたな。
それか、揚げたてのかき揚げ玉子入りきしめんでもよかったな。
以上、絶対廃線にならない路線・城北線をレポートしました。