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2024シーズン アウェイ長野戦のチケット代について解説します

昨年こんな記事を書きました。

昨年はこの価格設定ならまだ妥当という結論を出しました。
しかし、今期2024年のチケット価格を見てみますと、、

これは意図的なのかどうかはわかりませんが、いちばん買わないであろう当日券価格をいちばん上に持ってきて高いだろ!というように見せる煽りを感じるんですよ。
しかし、冷静に見てみれば昨年と比べると300円しか値上げしていないのです。正直大したこと無いんですよね笑。

2023年アウェイ長野戦の
チケット価格

まあたった300円の値上げをこうも見せ方を変えることで簡単にアウェイサポを煽れるものですから大したものです。あっぱれあげておきましょう。
代わりにシャトルバスが無料になるとか。
篠ノ井駅からのシャトルバスは大人往復600円なので、300円の値上げに対してシャトルバスを往復での利用者は事実上の値下げといったところになります。

個人的にはこの物価上昇している中で値上げをすること自体は別に問題ないと思います。別に生活必需品ではないので気に入らなければ行かなければ良いだけの話ですからね。
でも今年は山雅が先にホームゲームをやりましたのでその比較ができるわけで、おかげで山雅の良さがより際立つように思えました。

改めてホーム長野戦とアウェイ長野戦の席種とチケット価格を比較してみましょう。

ホーム長野戦

アウェイ長野戦

比較すべきは席種の数ですよね。
山雅はメインスタンドおよびバックスタンドの一部を指定席、および区分けしてしっかり料金にも差をつけています。一方の長野はメインスタンドとアウェイ席以外はすべてホーム自由席しか席種が無いのです。
これの何がいけないのと思われるかもしれませんが、前々から自分が推奨している本「夢と金」にちょうど当てはめられるんですね。

飛行機でいうファーストクラスがあるからエコノミークラスの料金が据え置きできるのとおなじ理論です。
山雅はSS席やS席などのファーストクラスやA・B席などのビジネスクラスがあって、そこを買っていただいて入場料収入を取れているから、ホーム自由席となるエコノミークラスの料金を上げなくても観戦できるのです。
一方の長野は、メインスタンドのビジネスクラスとホーム自由席のエコノミークラスしか席種が無いため、松本戦で取るべき入場料収入に対して、ビジネスクラスやアウェイ席の値上げだけでは採算が取れないので、仕方なくエコノミークラスとなるホーム自由席まで値上げせざるを得ないわけです。

ちょっと何言っているのかわからない方はこちらの動画も参考にしてみてください。

お金をたくさん出してくださる方からお金をいただけている山雅に対して、お金をたくさん出してくださる方からお金をいただける仕組みがうまくできていないように感じてしまう長野、そのように思いました。

それに、小中学生に対しても違いを感じます。
小中学生でも料金設定してお金をいただく長野に対し、山雅は子ども夢招待券で小中学生を全員無料にしました。
これで勘違いしてはいけないのはお金を取るのは悪でお金を取らないのは良しということではなくどこからいただくか、なのです。
長野はお子さま(お客さま)からお金を出していただいているのに対し、山雅はお子さま(お客さま)がお金を払わない代わりに、子ども夢スポンサー様がお金を負担してもらっているという違いがあるのです。
なので、結果的にどちらもクラブにお金が入るので、ともに間違いではないのです。

本来なら多客期に値上げをしなければいけないのは山雅のほうのなのです。
実際、今期のアウェイ大宮戦では5月の連休ということもあり、多客期としてチケット代を500円上乗せしていたんですね。

山雅としても多客が見込まれる試合では値上げをしたいところではあるものの、昨年は観客動員を長野にたった1人の差で上回れてしまいました。

山雅がこれをどう捉えていたのかはわかりませんが、やはりアルウィンを満員に!という想いから値上げをせずに、また次の世代に信州ダービーを見せておきたいという想いもあったようで子ども夢招待券も活用し、結果的に14,411人を集めました。

一方で長野は、同じ市内を拠点とするプロバスケットボールチーム・信州ブレイブウォリアーズに平均観客動員数もクラブ売上規模も追い越されてしまいました。
先日その信州ブレイブウォリアーズの新体制発表会に参加してきましたが、長野市民芸術館がクラブカラーのイエローで満員に染まり、もうバスケの街になったのかな?と錯覚させられる勢いを感じました。

小規模であってもホームタウンに根付いたクラブ経営、としてならわかるのですが、ならば多客を見込める試合だけで値上げをしているのは、どちらかというと金儲けというより、それをしないとクラブ経営が成り立たないという面が垣間見えたように思います。

繰り返しますが、値上げをするということを否定するつもりはありません。ただ、果たしてこの値上げが適正なのかどうかということは考えさせられます。
チケットだけで3,000円以上払わされてスタジアムの待機列に並ばされ、自由席なのでようやく座席を探し出し、何か買いに行こうとしたらどこも行列、そしてあとから知った無料招待券の存在、、
値上げというのが難しく、またお金の問題というのは本当に身近な存在であるということに気づかされました。

そして、これを書いていて自分は山雅サポで良かったなと改めて思わされました。
私以上にお金を出してくださるスポンサー様や多くのファン・サポーターのみなさまがいるから各種無料招待もできるしいろんなところに活かされるわけで、そして私以上に熱心にホームやアウェイの雰囲気を作ろうとお金も時間も費やしてくださる方がいるから今の山雅があるのかなと思いました。

お金はあればあるだけ選択肢も増えるのですが、お金が無ければどうしても選択肢は限られてしまうのです。

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