阪神JFの予想
ドイルの予想
レースの概要
阪神1600mで行われる2歳牝馬のGIレース。
2歳ということでキャリアが浅く成長過程にあり、単純な馬の能力での予想は困難を極める。そこで今回は、このレースの過去10年の傾向から注目馬を選出する。
まず1つ目の傾向として、キャリア4戦以上の馬の成績が振るわないことが挙げられる。具体的には、0-2-0-43で圧倒的に悪い。人気馬の中では、10コラソンビートが該当する。
2つ目の傾向として、3着以内の馬の前走の成績に注目したい。2020年のユーバーレーベン、2015年のウィンファビラスを除き、重賞で3着以内、またはそれ以外のレースで勝利を収めている。
この傾向を踏まえた上で、前走の着差などに注目しながら注目馬を選出していく。
注目馬
◎3 キャットファイト
前走アスター賞にて、牡馬相手に2着と5馬身差をつけてレコードでの勝利。新馬戦こそ6着であったが、ボンドガール、チェルヴィニアなど同世代で結果を残している馬が揃ったハイレベルなレースであった。
○14 サフィラ
前走アルテミスSで2着。今回のレースの中では数少ない、阪神での勝利経験がある馬である。アルテミスS覇者のチェルヴィニアが不在なので、ここは何としても勝利を収めたいところ。
▲6 ステレンボッシュ
困った時のルメール。秋G1のみで既に5勝を収めている。レース当日7:30現在で6番人気と、この人気で買えるなら申し分ない。
イドラの予想
展望
阪神芝1600mで行われる2歳牝馬限定戦。
1600mという距離から、唯一の2歳牝馬GⅠということもあり、距離延長組、同距離組、距離短縮組がそれぞれ合流する。牡馬は1600mの朝日杯と2000mのホープフルSで適性に近いほうを選びがちなのと、対照的である。
前走別でみれば距離延長組の成績が振るわず、1600m以上を使った馬の成績の方が良い。他方で、脚質別でみれば差し馬の成績が良く、逃げ残れたケースというのはほとんど見当たらない。(馬券内でみれば、あのレシステンシアのみである。)逃げを決め打っている馬は別として、理論上は追走スピードからは適性距離の短い馬が前のポジションに、長い馬が後ろのポジションにつける。これを踏まえて、あえて短絡的なストーリーを組み立てれば、距離適性の短い馬が前目のポジションにつけてペースが(過剰に)あがり、直線で止まったところで、後方で脚をためていた馬が届く、ということになろう。
ところで、阪神競馬場はゴール前の直線に上り坂がある。中山ほどの急坂ではないものの、2歳にとってはタフな直線であろう。登攀経験がなく、馬体重が極度に軽いなどパワーに疑いのある馬は選択しづらい。
以上のことから、直線で肢が残っていそうな馬、すなわち、距離短縮組か、距離延長組のなかでも余力のありそうな馬で、登攀能力に一定の信頼があり、中団から後方で脚をためられそうな馬をピックアップしていきたい。
注目馬
◎3キャットファイト
前走中山競馬場での快勝は評価できる。1600mも持ちそうだし、登攀能力も十分。ハイペースに巻き込まれなければ。
○14サフィラ
前走は負けているが、相手が強かったと考える。直線での加速力もあるし、阪神での実績もある。この人気が適切かはさておき、勝ち切れるかはさておき、馬券内という意味での信頼はある程度あるかと。
▲16ルシフェル
少頭数のレースが続いており、18頭立てに対応できるかは不明だが、外差しというこのレースの好走パターンに当てはまりそう。いいポジションで運べれば。