【アートの記録_0022】
先日、あいちトリエンナーレ2019に行ってきました。あいトレにはパートナーシップ事業というのがあるそうで、同時期に開催される文化イベントをお互いに紹介しあって、相互送客というか、広告を一緒にしましょう、というものらしいです。
で、そのパートナーシップ事業で、あいトレの矢印マークが貼ってあったので立ち寄ったギャラリーで出会ったのが、西村玲奈の張り子の電車の作品。何やらすごいものをみてしまった、という感じ。
電車の上に町が乗っています。よく見ると、ちゃんと人も乗っています。
岡山の電車だから桃太郎が運転。お城も同席。
船もあります。電車に比べるとおとなしいけど、大きい。
町全体。大迫力。
養老天命反転地かと思う、この波立つ地面の落ち着かなさ。
もう、これなんて、「逆転世界」の可動式都市のようですよ。
説明してくれた人が作家さん本人だと、だいぶたってから気づきました。小柄な女性で、お仕事をしながらコツコツ作品作りをしているのだそう。実際に在廊中も制作していました。
つぶしてしまいそうで、この日は断念したけれど、小さな家や車両をひとつ持って帰ってもいいかな、なんて思いました。
書籍の表紙とか、挿絵とかに合いそう。静かに注目したいと思います。
【西村玲奈】
日々の生活の中で感じた疑問をコンセプトに創作活動を行う。今回は自然という大きなテーマに対して一つ一つ細かく疑問を投げかける作品を試作する。(エスプラナードギャラリーサイトより)http://dessert.co.jp/event.html
名古屋芸術大学の卒業生だそう。https://www.nua.ac.jp/info/25152.html
養老天命反転地 https://www.yoro-park.com/facility-map/hantenchi/ 学生時代に行った、おそらく私の初めてのアート遠征の地。
逆転世界 http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488655037 うろ覚えすぎて、作品名を探し出すのに時間がかかった... ゆがんだ線路と張り子の電車が波打つ地面を走る西村玲奈作品を観たときに、あれだ!と思ったのが、クリストファー・プリーストのSF小説「逆転世界」にでてくる「可動式都市」でした。