いじめ問題。廣瀬爽綾さんの死。隠蔽、隠蔽、また隠蔽。
大津中2男子いじめ自殺から10年。こんなニュースがテレビでも流れていたので、もう一度取り上げようと思いました。今年3月、北海道旭川市で中学2年の廣瀬爽綾さんが遺体で発見された事件です。
いじめはなくなりませんね。なくなる気がしません。だって子どもですから。特に中学生っていうのは、僕の持論だと人生で一番性格が悪い時期だと思うんです。自我が芽生えて、集団の中で自分の方が上だとか下だとかいうことを意識し始めて、しかもそれを恥ずかしげなくひけらかせる未熟な年代なんですよね。体の大きさや、腕力や、集団内での人気や、怖い人との繋がりなどを背景に、「上」の人が好き放題やる恐ろしいムラ社会。中学校ってそんなイメージです。
僕も中学生の時いじめられてたんですよ。バスケ部の先輩にされたこと、あれは確実にいじめだったと思うし、同級生の何人かにされたことも、僕がいじめだと言えばいじめだった。後者についてはいじめと認定されないギリギリのラインを陰湿に突いてきてた気がするけど、被害者がいじめだと言えばいじめです。今でも夢でうなされることがありますよ。いじめた側はとっくの昔に忘れてのうのうと生きているんでしょうけど、そんなの被害者の温情で生かされてるだけです。私が中学生だったのは20年近く前のことです。いじめは無くなるどころか、どんどん苛烈に、巧妙になっていると感じます。スマホで、裸の写真の拡散なんてされたら、引っ越したって逃げられないですよね。そういう人は、引っ越したら逆に躍起になって拡散したりとかしてきそうです。
被害者側としても、大人なら自分の意思で環境を変えることもできますが、中学生じゃ逃げ場がないですよね。尊厳を傷つけられても、新天地でやり直せることをまだ知らず、すべての終わりと感じてしまうでしょうし。先生や親も何かと体裁を気にして、穏便に済ませようとしてくるでしょうし。不登校はダメというプレッシャーもかけてくるでしょうし。
いじめという構図はきっと、中学校社会にばっちりハマっているんです。
私の話はここまでにして、廣瀬爽綾さんの事件に戻ります。
市教委さん頑張ってくれているようにこの動画では見えますが、森友学園やウィシュマさん事件のように、隠蔽隠蔽で墓穴を掘らないようにして欲しいですね。学校から報告がなかったとか言ってますが、報告がきちんと上がってくるようなマネジメントをしていたのでしょうか。報告しても怒られるだけだと思ったら、下は隠蔽するんですよ。そういうこと、企業レベルでも末端ほどちゃんとやってるんだけどなあ。
テレビですら政府が戦争することを難しくしました。スマホとSNSがある現代、素人が何かを隠蔽し通すことなんて、不可能ですよ。
こちらは地元北海道のローカルニュースなので、全国ニュースよりも掘り下げて報道していますね。廣瀬さんがいじめについて相談している、生前の声を聴くことができます。
これだけでも、廣瀬さんが決して、弱くて簡単に自殺してしまったわけではないことが分かります。廣瀬さん、びっくりするほどちゃんと、ヘルプを出してたんです。やれること全部やってたんですよ。大人がちゃんとしていれば助けられた。保身ではなく、この子の命と健康を考えて動いてくれていれば、助けられた。
「被害者ひとりの人生と、加害者5人（人数不詳）の人生、どっちがだいじですか？」
学校が遺族に発した最低な発言です。本当に最低の対応。百歩譲って加害者5人を想ってのかっこいい言い訳のつもりかもしれませんが、本当は保身しか考えていないことは明らかでしょう。上の北海道放送の動画で、廣瀬さん自身も「学校も揉み消そうとしていて」と相談しています。とんでもない学校です。
廣瀬爽綾でTwitterやGoogle、2ちゃんねるを検索すると、加害者の実名やとんでもない情報もどんどん出てきます。テレビでも報道された上の最低発言なんて、まだ全然序の口なんです。加害者全然反省してないですし、なぜだか知らないけど北海道旭川市は女子中学生の不審死がとても多いみたいで、いじめやその隠蔽が文化として根付いてしまっているんじゃないかとすら思います。この事件だって、お母さんが悪者扱いされながらも闘ってるから世の中に知られたわけで、そうでなかったら闇に葬られてたんでしょ？ ウィシュマさん事件で入管がしたことと同じです。
中学校社会本当に怖い。
僕の友人も既に多くが子育て中ですから、僕にとっても全く他人事じゃないです。まだ乳幼児だからいいけど、あっという間にこの恐ろしい中学校社会に子どもを通わせなければならないなんてぞっとする。他に実効的な方法がないのなら、少年法を撤廃するぐらいのことをして欲しい。
繰り返しですが、いじめという構図は中学校社会にばっちりハマっているんです。個人の意識でなんて絶対変わらない。校則なんてぬるいものじゃなく、刑法で裁いた方が絶対いいと思います。殺人罪、暴行罪、侮辱罪、強制わいせつ罪、とかいくつも罪がつく。ついでに隠蔽罪というのも作って欲しい。僕は基本的には加害者側に同情的な感情を抱く方なのですが、いじめに関しては本当に、積極的にマスメディアで取り上げて、加害者にはきちんと刑罰を与えて、いじめたら人生終わるという怖いメッセージを与えた方がいいです。大人だって、「お願い」じゃコロナ禍の外出自粛なんてしなかった。中学生が「お願い」でいじめをやめることなんて、無いですよ。
矯正、社会復帰という観点からしても、きちんと罰を受けてからこそ前に進めるんだと思います。苛烈ないじめをする人は、少年法で守られると分かってやってますからね。これは想像でしかないですが、短期間で少年院から出てきて、英雄のような顔して学校に戻ってきたりするんですよ。反省なんてしてません。申し訳ないという気持ちもなく、生きてます。申し訳ないという気持ちなんて、普通の人でもそれなりに抱えて、生きているのにね。
いじめが社会問題化してから何十年も経っているのに、全く改善していない。むしろ悪くなっている。この責任は、大人にあるでしょう。
昔と比べて、こんなに見える化できているのに。
加害者の未来のためとか言ってるけど結局学校も親も自分の面目のことしか考えてないでしょ。
法律をもっと厳しくして、刑法で裁いた方がいい。触法少年とかじゃなくて普通に犯罪者として、しかも少年院じゃなくて刑務所に送った方がいい。若いんだから懲役20年くらっても30歳ぐらいから人生やりなおせるでしょ。ハードモードだろうけどそれはしょうがないよ。
それを本当にかわいそうだと思うなら、日頃からいじめなんてしないように学校と親と地域で頑張ろう。
スマホでいじめの邪悪さも増したけど、それ以上に加害者は逃げ切ることが不可能になった。それを多くの中学生に強烈に印象づけて欲しい。小山田圭吾さんほどの有名人じゃなくたって、ネットの民にあっという間に身元を特定されるよ。せめて、それをマスメディアが報道してくれればいいのにな。
目を背けずに、一市民として、社会として、いじめが減るように働きかけていきましょう。
追記↓こういういわゆる「紙芝居動画」も、しがらみだらけでマスメディアでは説明されないことを、ポップに拡散できる強力なツールですよね。最後の、廣瀬さんが生きるエネルギーを徐々に失って倒れ込むシーン、僕も強迫性障害のピーク時に経験ある。いたたまれない。。。
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