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【アウェイ遠征】佐賀にお金を落とす旅
※Jリーグサポあるあるアウェイ旅行記です。佐賀の魅力伝えたくて書いちゃいました。
1.そうだ、遠征行こう
妹が長期的に私の家に来ていた。東京オリンピックのアルバイトのために10日間の出稼ぎに来ていたのだ。土日は両日とも休みで、私も土日祝休みの会社である。そんなことで、土日なにする?という話になった。
7/17(土)、久々のJリーグ公式戦がある。アウェイ鳥栖戦だった。DAZNでも問題なく観られるが、、
「ねえ、佐賀行けるんじゃね?」と私は思ったわけだ。
「行く?」「行っちゃう?」「森下くん張り切っちゃうかもよ?」
「じゃあ行くか」と妹。
Jリーグサポとは恐ろしいもので、飛行機を交通手段として使う遠征だとしても、日程さえ都合がつけば突然飛ぶ。こわい。
飛行機を予約し、宿泊するホテルを考えながら遠征旅行の算段を立てる。たまたま二人とも福岡(博多)には行って日も浅く、今回は佐賀県にお金を落としに行こう、と合致した。
観光スポットを探すと、鳥栖からは遠い場所ばかりだ。嬉野温泉も遠いし、かといって鳥栖の近辺で考えてもレンタカーがないと不便そうな場所ばかり・・・。
悩んだ結果、佐賀駅近辺で泊まって、翌日朝に唐津まで行くことにした。そこから唐津城、虹の松原でも見るかな、とざっくり決めて、ホテルもさっそく予約。
当日。お昼ご飯を食べるのを我慢して、正午発の便で九州へと飛び立った。
空港到着してから即お昼ご飯。
ちなみに福岡観光する気はミリもなかったので、博多ラーメンを食べる資格はないと思い、鹿児島ラーメンを食した。
金斗雲さんの鹿児島ラーメン。つるっとした中太ストレート麺とスープが絡んで美味しい。妹は味玉乗せてました。ごちそうさまでした𓎩𓌉𓇋
その後、ゆっくり鳥栖駅まで移動。試合時間まで時間があったためか、電車は余裕で座れる。
福岡空港から鳥栖駅まで近いとは事前学習で学んでいたものの、本当にすぐ着いた。JR鹿児島本線に乗って10駅、34分間はあっという間だった。
鳥栖駅からスタジアムが見えると、問答無用で気持ちが昂る。
「なんかあそこで縁日みたいなのやってない?」
「わーなんかお祭りあるのかな?」
と妹と話してたそれこそがスタジアムの場外だった。あれかー。
スタジアム到着。
駅前不動産スタジアムは再入場がどこからでも出来た(特にギチギチに規制はないです。最初の入場だけはちゃんとアウェイ側から入らないとダメそうでした)ので、スタグルも物色しやすくいいスタジアムだった。今度は米五合でお酒飲みたいな。
着いてすぐにかき氷を食らう。はちゃめちゃに暑かったので、知覚過敏の私でも思わずかっ食らうレベルで美味しくいただいた。たしかパイナポー味。
それと、コンコース内のカレー屋さんが美味しそうのなんのって。おにくのにおいが店前にプンプン。嗅覚貧弱なので私はすぐに行列の最後尾につく。おにくも食べたいしカレーも食べたい私はcafeカレーを注文した。
もちろんビールも今日だけはいいでしょ、と思い購入。おにく食べてビールを流し込むと、私の中のマスオさんが「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛」と悦ぶ。ダイエット中なのでビールを抑えてた身体に染み渡った。
2.試合後〜佐賀駅
ディーエックスマッチでした。はい。
さて試合はどうだったかというと、我が軍はACLのためタイから帰国後の公式戦。ピチピチフレッシュなサガン鳥栖軍に苦い思いをさせられるだけのしょんぼりマッチデーだった。(でも我が軍はよく頑張りました。お願いだからゆっくり休んで、としか感想が出てこない)
多くのファミリーがとぼとぼと博多行きの電車に乗る中、佐賀行きの電車に乗る姉妹。30分弱で佐賀駅に着くと、ものの見事に赤色のユニはいない。そこにいるのは水色とピンクの鳥栖軍の民のみ。
あっ・・・これがアウェイの洗礼。(負け試合だったし)
半ベソかきながら降り立った佐賀駅は、めちゃくちゃ綺麗だった。
綺麗なのだがマジでなんもない。店がやってないのは仕方ないとしても、そもそも店も少ない。私たちはコンビニに行き、お酒とおつまみを購入。
ローソンのおじちゃんがとても気さくで、私たちがユニフォームを着ていたこともあり、話しかけてくれた。
「名古屋からいらっしゃったんですか?」
「(東京からって言うのも面倒だし)ええ、はい」
「そうなんですか。今日は試合だったんですか?」
「あ、そうなんですよ~(笑うしかできぬ敗戦の民)」
「今日の試合の結果は・・」
「あっはい、そちらさんが勝ちました()」
「いやいや、そうですか!すみません」
・・・といった具合で軽く精神を抉られたが、それでものほほんとお話ししてくれるおじちゃんに、佐賀の人は優しいなあとハートフルになっていた。
「ありがとうございました、また来ますね!」
と最後に言ったこの言葉はリップサービスとならないように、ぜひまた行かなければ。
妹と晩酌しながら、明日の予定について話す。明日の飛行機に間に合わせるためには、18時に博多まで行きたい。となると、結構色々行けそう。
「レンタカー借りて呼子まで行っちゃう?」
唐津城と虹の松原だけで時間を潰せる自信がなかった。そしたらもう、当初予定してて頓挫した呼子まで行っちゃおうか!と。
「呼子行こう!」そうなれば、早々に呼子のことについて調べる。
朝市。ふむ。
イカ。絶対食べる。
遊覧船。ほう。
朝早くに唐津まで向かい、呼子朝市がやっている間(昼12時まで)に朝市を楽しむ。お昼にイカを食べて、時間があれば遊覧船・・・。これだ。
そうと決まると、俄然楽しみになってきた。日本城郭検定2級持ってるくせに、唐津城?食べられないからいいんだよ!とそっちのけで朝市のことを調べまくる。妹はレンタカーを手配して、呼子への旅は準備万端だった。
3.呼子が呼んでいる
6時起床。天気はちょっと曇ってるけど概ね晴れ。ホテルの簡単な朝食を食べてチェックアウトすると、私たちは颯爽と唐津へと向かった。
一時間程度の電車旅は、妹とオンラインゲームをやっていた。・・・のだが、田舎ゆえに電波がところどころ悪くなり、コンディションが最悪だったので2戦くらいで止めた。車窓をぼーっと見てみると、だだっ広い畑が目の前に拡がる。
ぼくのなつやすみを彷彿とさせるその風景は、普段都会のコンクリートジャングルで生きる喪女にとっては最高のロケーションだった。あ、将来田舎に住むぞ、と強く思った。2年くらいだけでいいから住みたい。
9時頃に唐津駅に着くと、レンタカーを借りて車に乗り込む。ヤリスを借りたかったのだが、車種指定をすると値段が跳ねるので諦めた。車のナビに呼子朝市をセットすると、妹の発進する車に揺られる。
道の混雑などは特になく、45分くらいで呼子まで到着した。マリンパル呼子の有料駐車場に車を駐車させる。乗る予定の遊覧船は、ここから出航する。
朝市はコロナ禍といえど人はいた。きっと通常ならめちゃくちゃ混んでるだろうが、そこまでみっちり人がいるわけではないので観光はしやすい。
呼子朝市に着いて一番最初にお出迎えしてくれたのが、イカのメリーゴーランドだった。おさかな天国に合わせてガラッガラっと回るメリーゴーランド。癒しだ。
朝10時前だがとても暑い。店前でみかんジュースを売っているおじちゃんの呼びかけに根負けし、山口ストアーさんの生絞りみかんジュース2種類購入。
もちもちの手が妹です。
冷房の効いた店内で飲んでいきなさい、とのことだったので朝市散策してわりとすぐだったものの、私たちは店内で一息つく。みかんジュースをふたりで半分ずつ飲んで、また朝市散策に繰り出した。
妹はその後、イカ焼きを購入。イカ焼きを作っている最中に、お店のおじちゃんからいい感じのイカのお造りのお店を紹介された。
「車で来てるなら、ここまで行った方が混んでないからね」
とのことで、朝市から徒歩圏内のイカのお造りを出すいか本家さんとかだと2~3時間待ちとも言われたため、私たちは後に車でお店を目指すことにした。
その後、生ウニを1匹500円で購入。あわびの殻を小皿にして、新鮮な生ウニをいただく。
「ぅ、うまっ」
二人で顔を見合わせた。「うまい」それしか言葉にならなかったが、本当にうまい。美味しい。なにこれ。ウニってこんなにうまかったっけ?知らないんだけどこのウニ。
「ウニのハードルが上がった」
私たちの父は金沢出身ということもあり、海鮮のための舌は肥えている。しかしそんな舌の上で呼子朝市の生ウニは容赦なく新しい感動をもたらす。まじでうまい。意味わかんないよ。絶対にまた行く。
次は揚げいかしゅうまいが美味しそうだったので、1本を購入して妹とふたりで食べた。揚げたてでアチアチすぎてホクホクしながら食べたが、美味しかった。結構周りのピロピロが口の中に刺さるけど。
最後に壺焼きサザエを食べた。ついでにあわび踊り食いが時価となっていたので、値段を聞いてみる。
「今日のはちょっと大きめだから、1800円ですね~」
1800円か。と。
サザエは500円。
私はあわびが超好きだ。しかし好きなのは生で食べた場合なので、あわびに踊っていただく必要はあまりなかった。むしろ生きたまま食べていいよと渡されるほうが個人的には嬉しい。
悩んだが諦めてサザエを食べる。
めっちゃ熱かった。が、超うまい。丁寧に身を取り出してくれているので、簡単に食べられる。なぜ今手元にビールがないのか、それだけが不満だった。まあ車運転するから飲めないんですけど。。
呼子朝市、最高だった。練り歩いたのは一時間弱、そこまで広くないのでさっくり回れるが、誘惑も多い朝市だった。宅急便の料金がどのお店も一律で同じ料金らしいので、干物とか家に直送してもよかったかもしれない。妹と私の帰る家が同じならそうしていたかもしれない。また来よう、佐賀遠征。
4.加部島へ
11時になり、私たちは車に戻って加部島へと向かった。呼子大橋を渡ればすぐだ。そこに今回のイカ活け造りのお店がある。車でおおよそ20分強くらいだろうか、お店の前の駐車場がたまたま一台分空いてたので、そこに車を止めた。人が並んでいる。
活魚料理かべしまは、車がないと来られないとのことで呼子朝市付近のイカ活け造り料理を出すお店よりは混んでいないとのことだった。店内に入って予約票に名前を記載する。私たちは6組目だ。
店先で日差しがギラギラな中、私たちはイカの活け造りのことだけを考えて待つ。途中で親戚の集まりみたいな大群が何組か店に入っていき、親族で集まる時にも使われるお店なのかなと思ったりした。また、お店のキャパは広そうだが、コロナ禍のため従業員の人数を絞って営業しているらしく、キャパに対して入れられる客の人数も少し制限をかけていそうだった。
待つこと45分ほどで、私たちの番号札が呼ばれた。
店内に入ると、イカがお出迎えしてくれる。めちゃくちゃ水槽が反射して向かいの席の親子映してますね。みんなイカ食べてるんだね。
無邪気に泳ぐイカ達に、ごめんね、お命頂戴するわ。と笑みを投げかけて席へと案内される。
私たちは、人気No.1と銘打つ花丸コースを頼んだ。外が暑かったため、卓上の水をがぶ飲みする。お腹ぺこぺこだからか、二人は言葉少なに待った。
小鉢です、とまず出てきたのがもずく酢、そして茶碗蒸し。美味しすぎて飲もうとするのを女子だからやめなさい、と理性で耐え、ちみちみ食らう。もずくがぷりんぷりんすぎて美味しい。なぜ酒がないのか。
茶碗蒸しも餡がかかったタイプで、餡と一緒に食べると美味しい。茶碗蒸しは問答無用で好きだ。
次にいきなりメインディッシュがきた。イカの活け造りだ。ご飯とお吸い物も来たので早速イカの透き通る身に箸を伸ばした。
こーの、弾力おばけめ!
めちゃくちゃ美味しいんですけど!
本当に、唐津で足を止めなくてよかったとこの時感じた。レンタカー借りて走ってここまで来た甲斐があった。ちなみに二人でこのイカ一杯である。おそらくイカの大きさでそのへんは決まっている。
次に、一口あわびの踊り食いがきた。そう、私が先ほど朝市で1800円出すかどうか渋っていた、あれだった。あわびの大きさはもちろん1800円のものと違うが、こちらのあわびは二匹分だ。とこぶしでもない気がする。とかいってとこぶしだったら私はバカ舌です。いいじゃん歯ごたえあればなんでも美味しいんだ。
ノリノリで踊るあわびを見てこちらも小躍りしたくなるかのような、もう気分はフェスだった。最高に脳がチルっていた。火に炙られ踊るあわびを動画で撮る姉妹。これが食物連鎖のトップや。
二匹目のあわびは少し火の入りが弱かったためか、私の大好きな生に触感が近くて超美味しかった。ここでもやはり、なぜビールが手元にないのかを恨んだ。
最後はイカの天ぷらだった。塩(なぜかカレー塩一択)と天つゆの二種類を駆使して食べる。このために白米を残しておいたので、まずは天ぷらを天つゆにくぐらせて食べた。白米もかっ込む。ぐあー美味しい。でも揚げ物は罪悪感を募らせる。カーボブロッカーという怪しいサプリを飲んでいても、罪悪感はあるんだなあ。
カレー塩でも食べる。個人的に天ぷらには塩の方が好きなのだが、なぜカレー塩・・・と訝し気に塩を見つめる。塩の種類日替わりなのかな?明日は岩塩で明後日は抹茶塩とかなのかな?知らんけど。
心もお腹もいっぱいになって、お会計を済ませて外に出た。店先はまだまだ並んでいた。車に乗って、加部島を見渡せるという展望台へ向かう。
風の見える丘公園でささっと風景を楽しんだら、さっさとマリンパル呼子に戻って遊覧船に乗ろうと思っていたが意外にも時間が経ってしまったので、二か所で風景を楽しむことにした。
次は杉ノ原放牧場を超えて、加部島展望台へ向かった。
牛さんを見てたらいきなり目の前で排せつしはじめてビビった。その場に居合わせた若い(言うても年齢変わんないかもしれない)男女たちも軽く引いていた。牛さんはスッキリした顔をしていたが。
火曜サスペンス劇場に出てきそうな崖もあった。片平なぎさがいそうだった。というか、
安易に崖までいけそうな謎のルートがあったの怖すぎる。
5.遊覧船
散々加部島を堪能した後、私たちはちょっと急ぎ目でマリンパル呼子を目指した。はしゃぎすぎて時間がちょっと押していたからだ。呼子までの道中は私が運転して、20分くらいで着いた。次は駐車場を変えて、朝市の中にある無料駐車場に停めた。朝市は昼で閉まるので、混まないだろうなと思ったから。実際全然混んでなかったので、昼過ぎは朝市の無料駐車場をおすすめする。(運転に自信がない人はマリンパル呼子の駐車場がいいです)
駐車場から歩いてマリンパル呼子へ向かう。遊覧船は海底の魚が見られるジーラと洞窟に行けるイカ丸の2艘だった。ただ、この日台風が接近しておりイカ丸に乗っても潮の影響でもしかしたら洞窟には行けないかもしれない、とのことだったのでジーラのチケットを購入した。
付近の島々を見て、しばらくすると船が停止する。船の下部へ入って、ガラス越しに海底の魚を見て楽しめるポイントだ。ここに魚が集まるように、船からは餌がばらまかれ、魚がどんどん集まってくる。
散々おさかな天国を楽しんだ後、船は港に戻る。
ありがとうジーラ。
時間はすでに15時半を過ぎていた。私たちは車に戻り、呼子を後にした。
車の中で「呼子よかったなあ~」「行ってよかったなあ~」と、余韻に浸っていた。家族LINEに送ると、母が「今度は母も行きたい」と言っていたので絶対にまた行くぞ。
6.遠征終了
唐津に着くと、唐津城には目もくれずレンタカーを返却した。電車に乗って、糸島を経由して空港へ向かう。電車に乗ってから数分後、土砂降りの雨が降ってきた。タイミングのなんと良いことか。
博多からそのまま空港直通の電車だったので、そのまま電車に揺られて福岡空港に到着した。1時間ほど時間があったので、博多観光していなかったが最後に博多ラーメンだけいただくことにした。
博多一幸舎さん。めちゃくちゃ美味かった。今度は博多も行きたいです。
夜20時過ぎに飛行機が離陸。わりとみっちり楽しめた遠征だった。試合結果を除いては。
敗戦だと楽しみが観光全振りになるので、結果的には呼子サイコー!と言えるくらい楽しめたので行ってよかったと思います。もし鳥栖遠征をお考えの方や、鳥栖行って福岡観光しちゃってる方にも届けばいいな。おしまい。