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数の対応付け

数の差を比べるとき、子どもたちに「紙コップとストローどっちが多いと思う?」と尋ねると「コップ!」「ストロー!」と各々が発言します。
私が「どのように調べるとわかるかな?」と聞くと子どもたちは「数えればいい」と言ってくれます。
私がそれぞれを数えたあとに「えっとぉ、コップはいくで、ストローはいくつだったっけ?」と忘れたフリをすると、「コップの中にストロー入れていけばいいんだよ!」と言ってくれた子がいます。

ポイントはココです。前提は必然性のあるものになりますが、対応付けをすることで調べられることを全員で認識します。

対応付けをすることを覚えたら次は質問の仕方です。
言葉の概念、認識が顕著に表れます。
お子さんの言葉の概念、認識はどういった段階か見てあげてください。

「どちらが多いですか」
「どちらが少ないですか」

「どちらがいくつ多いですか」
「どちらがいくつ少ないですか」

上二つの問いかけと、下二つの問いかけは意味が全く異なります。下二つは数も聞いています。単にコップやストローが多いとか少ないとかだけではありません。
ここが二つ目のポイントです。

そして、「どちらがいくつ少ないですか」と言う問いには多くの子が以下のように答えてしまいます。
(例)コップが6個、ストローが4本の場合

「ストローが4本少ないです」この答えが一番多くなります。

子どもは見えてるものを数えます。見えてないものを数えるという概念は難しいのです。

反面、「どちらがいくつ足りないですか」と質問するとわかる場合があります。言葉はどれだけ、その子が表現の武器として使っているかということです。

次回は数が違い、同じにする場合、どのように考えるかについてお伝えします。

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