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この国を愛する者として、祈った日

しかし、安倍総理・・・と、お呼びしますが、ご覧になれますか。
ここ、武道館の周りには、花をささげよう、国葬儀に立ちあおうと、たくさんの人が集まってくれています。
二十代、三十代の人たちが、少なくないようです。明日を担う若者たちが、大勢、あなたを慕い、あなたを見送りに来ています。

総理、あなたは、今日よりも、明日の方が良くなる日本を創りたい。若い人たちに希望を持たせたいという、強い信念を持ち、每日、毎日、国民に語りかけておられた。
そして、日本よ、日本人よ、世界の真ん中で咲きほこれ。――これが、あなたの口癖でした。
次の時代を担う人々が、未来を明るく思い描いて、初めて、経済も成長するのだと。

いま、あなたを惜しむ若い人たちがこんなにもたくさんいるということは、歩みをともにした者として、これ以上に嬉しいことはありません。報われた思いであります。

安倍元首相国葬儀での菅前首相による弔辞より

2022年9月27日、九段下の日本武道館にて安倍元首相の国葬儀が執り行われた。
かねてから共産党や中核派などの息が掛かった国葬反対派による妨害行動が懸念されていたが、当日を迎えてみればその心配も杞憂に終わった。

会場近くの一般献花には実に2万人を超える(10万人を超えるのではとの説もあり)方々が列をなし、四ツ谷駅前まで延びた待機列の延長はなんと6kmにも及んだという。
その多くが、単なるイデオロギーや個人崇拝ではない純粋な愛国心を持ち、安倍元首相への感謝の思いを込めて、足を運び列に並んだ人々なのだと思う。
献花に集まった人だけでも、日本を愛する、健全な愛国心を持つ人々がこれだけ多くいることを目の当たりにし、ひとりの日本人として胸が熱くなる思いだった。

所謂「戦後レジーム」とでも言うべきか、自虐史観に基づく戦後教育やマスメディアによる偏向報道の積み重ねにより、この国では国旗である日の丸を掲げて、愛国心を表すること自体が憚れる雰囲気が醸成されてきたように思う。
約10年前の震災後、安倍政権に変わりこの国を立て直す中で、安倍元首相が先頭に立ってこれらの負の価値観を正してくれたのだと思う。

今や実現不可能となった組み合わせと奇跡のようなこの雰囲気。(G20大阪サミット)引用元動画

志半ばにして凶弾に倒れた安倍元首相。
彼の魂はもはや神の御手に委ねるほかなく、人間が死者の魂についてとやかく言うことはできない。

しかしながら、安倍元首相に長年寄り添い、日本の総理大臣という重荷を背負った夫を傍で支え、国葬の日に最愛の夫を見送る昭恵さんの表情がカメラに映し出される度に、胸が締め付けられる思いだった。
彼女のご先祖はキリストの福音伝道者でもあった森永乳業の創業者、森永太一郎氏だという。
昭恵さんが、キリストの希望といのちをもたらす福音に出会うことができるよう、祈りながらその姿を見守った。

良い名声は良い香油にまさり、死の日は生まれる日にまさる。
祝宴の家に行くよりは、喪中の家に行くほうがよい。そこには、すべての人の終わりがあり、生きている者がそれを心に留めるようになるからだ。
悲しみは笑いにまさる。顔の曇りによって心は良くなる。

伝道者の書 7章 1〜3節

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