ダブルルーメンカテーテル
「ダブルルーメンカテーテル」は、1本のカテーテルが2本に分かれていて、脱血と返血が兼ねられるんです。私の場合は、右の頚静脈に入れたんです。
腹膜透析を導入して1ヶ月ほど、透析液が半分くらいしか排液できなくなって、予約外で診察を受けたところ、腹腔内のカテーテルが上向きに反り返っていて、排液できない状態になっているとのことでした。緊急入院して腹腔鏡手術で整復してもらうことになったのですが、透析ができなければ困ります。そこで「ダブルルーメンカテーテル」を入れることになったんです。
病棟の処置室に呼ばれて、検査着に着替えて、研修医が執刀してくれました。先輩医師は他の予定で呼ばれていて、退席しちゃったんです。
それほど時間はかからなかったけど、検査着の背中はべったり血に染まっていました。
翌朝はじめての血液透析に呼ばれ、3kgの除水だった記憶があります。透析が終わってベッドから立ち上がった瞬間、両脚の内ももが攣ったのが印象的です。まだ内ももが攣ったときの対処法を体得していなかったので、悶絶していました。
数日後に腹腔鏡手術が予定され、全身麻酔で手術を受けました。腹腔鏡手術の手術跡はとても小さく、臍ともう一箇所だけでした。
ダブルルーメンカテーテルが首に入っていると、右側に寝返りができません。左にしか寝返りができないっていうの、意外にきつかったです。
ダブルルーメンカテーテルの抜去も、研修医が施術してくれて、15分ほど手押さえで止血してくれました。
ダブルルーメンカテーテルは、シャントトラブルなど緊急時の用途(入院が必須)のほか、日常使用できるタイプもあるようです。穿刺が不要なので便利ですが、頸の右側に違和感がありますから、寝返りなど注意が必要です。
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