職場で腹膜透析をするために用意すべき物

腹膜透析は、日に4回、透析液を交換する必要があります。お勤めの方なら、昼休みにも透析液の交換が必要になるのです。
その場合、どのような物を用意しておけば良いか、まとめてみます。

写真用の三脚(なるべく背が高いもの)

自宅では点滴スタンドを使用しているとして、職場に点滴スタンドを持参することは難しいですね。なので、その代用として写真用の三脚を利用できます。それも、なるべく背が高い物がいいです。持ち運び時にはコンパクトに折りたためる物がいいですね。

S字フック

三脚に透析液のバッグを吊すために必要です。大きめの物がいいですね。

携帯用のはかり

排液の重さを量るため、コンパクトなデジタルスケールがあるといいです。

アウトドア用の温冷庫

透析液を加温するために、アウトドア用の温冷庫(温度調節ができるもの)があると便利です。腹膜透析用の加温器を使ってもいいのですが、自費で購入するには高額です。アウトドア用の温冷庫の方が安く入手できますし、別の用途にも使えますから、通販サイトなどで探してみましょう。
なお、職場での腹膜透析を短期しか行わない場合は、使い捨てカイロ3個くらいを透析液に貼り付けて加温することもできます。

透析液を持ち運ぶためのカバン

透析液は約2kgあります。なお、排液は職場のトイレに廃棄できますから、帰りは軽くなります。バックパックでも良いですし、小型のスーツケースも使いやすいです。

私の場合

永く仕事を続けたくて腹膜透析を選択したんですが、諸般の事情により職場で透析液を交換したのは2回だけになりました。そのため、次のような物を使用していました。
・手持ちの三脚(なるべく背が高いもの)
・S字フック
・使い捨てカイロ
・手持ち用のスケール
・小型のスーツケース(すべてを入れて運べるサイズ)
ただ、このスーツケース、かなり重くて、電車の網棚に載せることはできませんでした。
加温器の代わりにアウトドア用の温冷庫も検討したのですが、2回だけのために購入するのはもったいないので、使い捨てカイロを利用することにしました。100均で幅広のゴム紐を買ってきて、大きな輪を2つ作って、透析液バッグに使い捨てカイロを固定しました。
なお、職場で腹膜透析を行うことになったのが春だったので、近所の店舗では使い捨てカイロを入手することが困難で、通販サイトで箱買いしてしまいました。まぁ、使い捨てカイロは寒いときなどいくらでも用途がありますから、無駄にはなりません。

なお、職場で透析液を交換するために、透析導入の数ヶ月前から産業医に相談しました。会社として腹膜透析の対応が初めてだったらしく、人事部内や統括産業医まで巻き込んで会社側の対応を検討してもらえました。その結果、場所は利用可能になりましたが、産業医や看護師、保健師による医療的なサポートは提供できないとの結論になりました。つまり、透析液の交換は自己責任で行うことになります。透析液の交換は日常通りの行為ですから、問題はありませんよね。

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