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30代 看護師のキャリア 徹底解説!

はじめに


いきなりですが、これを読んでいる方の心の中を解説します。

無我夢中で看護師を続けてきて、ふと振り返ってみるとできることは増えたにもかかわらず、なんとなく満足しきれない自分がいる。

  • 看護師になったからには続けなければ。

  • せっかく取った国家資格だし、これで働き続けなければ。

  • 自分には看護師しかできないから。

こんな風に思ってとにかく目の前のことにがむしゃらになって働いてきたけれど、周りを見たり、SNS に映る キラキラした生活を送る女性たち。

それに比べて自分は本当に満足する生活を送れているのだろうか?
もう30代だ。これから先、今までと同じように何も悩まず無我夢中に一生看護師を続けるのだろうか?

40代になっても、50代になっても、この大変な夜勤が続けられるのだろうか?

看護が嫌になったわけじゃない。
でも、きっとここで一度立ち止まってこの先の人生のことを考えた方がいい。

そうは思っていてもどう考えていいかわからない…。。

このnoteでは、こんな風に悩まれている方30代の看護師さんに向けて、進路の現実、そして準備の方法についてお伝えしていこうと思います。


しお姉って誰?

このnoteを書いているしお姉です。
簡単に私の自己紹介をします。

私は看護学校を卒業後附属の大学病院に約1年勤めました。
入職した当時は特に先のことは考えず、学年が上がるように毎年進んでいくものだと思っていました。
今思えば、「キャリアと業務は違うし、キャリアは自分で作っていくもの」という、当たり前の概念を全く持っていませんでした。。

体調を崩し、1年で大学病院を辞めた時、世界が終わるのではないかというぐらい絶望しました。

履歴書が汚れた。堂々と人に言えない。これから先雇ってもらえないかもしれない。このような不安に押しつぶされそうになりました。

それでも人は食べていかなければなりません。どうにか歯を食いしばり、様々な思考法を自分なりに確立し、一つの道筋が確立させられました。
それ以降は、一度もキャリアに迷ったことはありません。

結局その後も長くて4年務めた以外は短期離職を重ねながら、看護師として約7年勤めました。

看護師として、広く浅く、どんな仕事にも手があげられるようになるために、私に足りないのはデスクワークの経験だと思い、外資系の企業に入り会社員としての経験も積みました。看護師の時よりも年収がアップしたときはうれしかったです。

その後、看護師から一般企業に転職したという自分のキャリアをSNS で発信したところ 多くの方から 反響をいただきました。

また、看護師の一般企業への転職のサポートにご協力いただける企業様も出てきました。大手企業と取引契約をする時、どうしても「会社組織」という建付けが必要だということを知り、法人化に踏み切りました。

これが私が看護師から社長になった経緯です。

今は、一般企業/副業・フリーランス/看護師としての転職など、さまざまな進路に関して、看護師を中心に医療従事者のネクストキャリアをサポートする塾を運営しています。

ありがたいことに、営業利益はもう少しで億に到達しそうです。
このnoteを通して、より多くの医療従事者の方の進路が納得のいくものになるよう、今日も書き進めたいと思います。


一般企業に行くのに30代はやっぱり厳しい?

結論、難しくはありますが不可能ではありません。

皆さんは、「未経験転職の限界年齢」と呼ばれるものをご存知でしょうか?

これは全国放送のドラマでも言われていたセリフですが、「未経験転職の限界年齢は25歳」。かなり厳しい現実ですね。

一方で、私が運営している塾の卒業生の中には、

  • 35歳:短期離職歴があったが新薬開発に関わる企業に転職した方

  • 38歳:子育てをしながら大手オムツメーカーに転職した方
    がいらっしゃいます。

つまり、25歳以上であっても、正しい準備と熱意、そしてタイミングが合えば十分にチャンスはあると言えます。

ただ最初にもお伝えした通り、大切なのは、言葉にされていない暗黙の認識として、一般的な未経験転職の限界年齢というものが、あるということを分かった上でチャレンジを進めていくということです。

私たちを選考し、最終的に採用するかしないか判断をする採用担当者の方は、こういった認識を持っている人だということを分かった上で入念な対策が必要になります。




本当に看護師を辞めたいのかはっきりさせるために

ここまで読んでみて、そんな大変な思いをしてまで一般企業に転職をしたいと決めきれている人は多くないはずです。

つまり皆様の悩みの多くは、

  • 「本当に看護師を辞めたいのか?」

  • 「それはなぜなのか?」

  • 「この先自分はどうしていきたいのか?」
    これらをはっきりさせることだと思います。


現状は、

  • 夜勤がしんどい。

  • 任される仕事がどんどん増える。

  • 後輩が辞める。

  • 全身状態が悪い患者さんを担当することが増える。

こんな責任に押しつぶされそうな毎日。
ここから逃げ出したいと思うのは自然なことだと思います。

ただ、「今しんどいと感じていること」と「これからどうしていきたいか」これは別の事柄です。

つまり、やるべきことは、
「しんどさの原因は何か」
「それらがどうなったら納得できるのか」
まずここをはっきりさせることです。

次に、
「その納得を手に入れるためには、絶対に病院を辞めなければならないのか」
「年収を下げて、生活水準を下げてまでそれを手に入れたい理由は何か」
これらはつまり、これからどう行きたいかをはっきりさせるヒントになります。

こういった自分に関する深掘りをすることを「内省」と呼びます。

1つ注意したいのは、看護師の多くは「内省」ではなく「反省」をしてしまうということです。

ついつい自分が悪かったところばかりに目がいって、感情だけが落ち込んでしまうという着地で終わってしまうのはもったいないです。

未来の行動につながる答えを出すために、「正しい内省」をする必要があります。

これができたら苦労しないのだけど…。




30代だからこそ、迷う理由はコレ

30代に入るまでしっかりと看護業務ができていた人は、当たり前ですが忍耐力があります。

この忍耐力が、実は自分らしさをはねのけている原因だったりもします。
これが世に言う「自分軸」とか「他人軸」です。

病院には多くのルールがあります。

  • シフトは月末にしか出ない。

  • 希望休は2日しか取れない。

  • 1年目は残業がつけられない。

  • 夜勤明けでも病棟会には行かなければならない。

  • 有給は100%消化できない。

  • 成長の進度を同期と比べられる

  • 退職は1年前に言わないといけない。

  • 年度末でしか辞められない。

こういった、一般的に見たらかなり理不尽なルールの中で30代になるまで頑張り続けられたということです。

一般のお仕事をされてる方から見ると、明らかに「変」です。

さらに、医療現場では看護師個人の意見が必要とされたりすることはほとんどありません。あったとすればそれは、医学的エビデンスに基づいた内容です。個人の考え、思い、意見が求められることはほとんどありません。

あっても言えないような雰囲気ですよね。。
まだまだ萎縮させられるような雰囲気が病棟にあると受講生からもよく聞きます。残念でなりません。

何が言いたいかというと、我慢できる人が我慢し続けた結果、「自分のちょうどいい」の感覚を失ってることが多いということです。

  • 私にとってちょうどいい休みって?

  • 私にとってちょうどいい働き方って?

  • 私にとってちょうどいい人間関係って?

こんな、何でもない質問に答えられない30代の看護師さんがとても多いです。それぐらい我慢して頑張って患者さんのために尽くしているのです。

尽くしすぎなのです。

長所と短所は表裏一体とよく言いますが、看護師にとっての忍耐力は、強みでもあり、他人を優先しすぎて自分を見失ってしまうという特徴とも言えます。

つまり、夜勤をやめさえすれば全てが解決するというわけでもありません。一般企業に行ってデスクワークをすれば悩みがなくなるというわけでもありません。

条件だけを見て環境を変えても、それが「あなたにとってのちょうどいいを満たしている」とは限りません。

この「自分だけのちょうどいい」を1つでも多く言語化して「自分の軸」として堂々と話せるようになることが、何よりも重要なのです。




「自分だけのちょうどいい」を言語化しよう

30代の皆様が見失っている「自分だけのちょうどいい」を言語化するために必要なのは、いわゆる自己理解と呼ばれるものです。

本を買ってもいいし
YouTube で検索してもいいし
誰かと話すのでもいい

ただ、注意点があるとすれば、それは世の中にある自己理解の方法のほとんどは、一般の大学を出て一般の企業に勤めた経験がある人が作ったメソッドであるということです。

彼らは大学3年生の時に、一般的な就活をしてその際にいやでも自己理解・自己分析をしています。つまり土台があるということです。

だからこそ、多くのメソッドでは「あなたの好きなものは?」とか「あなたの得意なものは?」とか、そういった質問からスタートします。

しかしながら我々医療従事者は、そもそも自己理解・自己分析をしたことがありません。

基礎看護学を学んでいないのに、急変の対応をしようとしているようなものです。

だから、医療従事者には医療従事者にあった自己理解の方法を選ぶ必要があるのです。

弊社では、冒頭にお伝えしたオリジナルの「キャリアに迷わなくなる思考法」をカリキュラムに取り入れています。これは逆に、医療従事者だからこそ活きる内省のメソッドです。
これがとても好評で、皆様楽しみながら塾のカリキュラムに取り組んでくださっています。

看護師が「自分のちょうどいい」を取り戻すためには、毎日の何気ない出来事に目を向けて、正しい分析をすることです。
「なぜその行動を取ったのか?」
「なぜそう感じたのか?」
徹底的に言葉にしていくことで、進路に迷ってもやもやする時間が確実に減ります。





自分だけで進路選択を進める限界

とはいえ、30代の進路選択はやみくもにするものではありません。

ただでさえ、一般的なビジネスシーンで働いたことがない30代に、企業は膨大な採用費をかけてはくれません。

「やっぱり違った」これを極力避ける必要があります。

しかも、1度応募した企業には、平均で1年(ひどいと永年)再応募ができない(記録がとられていて、しても落とされる)という仕組みがあるので、やり直しが難しいという裏ルールが存在します。

だからこそ、「この人になら相談したい」そう思える人を見つける時間を是非作ってください。

それが私だったらとても嬉しく思います。

実は先日、弊社のじぶん言語化塾の公式サイトをリニューアルいたしました。少しでも気になる方は、ぜひご覧ください!





最後に

毎日の忙しさに追われて、自分を後回しにするのはもう十分ではないでしょうか?

仕事は人生の一部であって、あなたの全てではありません。
あなたが納得する、あなたが輝く、あなただけのキャリアを作るのはあなたです。

是非、自分のための時間をじっくりとって、自分の人生を大切にすることを決める2024年の締めくくりにしませんか?✨

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医療者のネクストキャリアのサポートをする社長 ┇しお姉
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