「おかわり、何にしますか?」は財布を開く魔法のことば
仕事帰りにお酒飲みたくなって、
ふらっと入った立ち呑み屋での出来事。
お腹ぺこぺこ
「晩ご飯に1杯だけ」と思い
ハイボールとチヂミとだし巻き卵注文。
ご飯もお酒も美味しいし、
1人で入っても心地いい。
ママやオーナーの接客も素敵。
ずっといてもいい空間だけど、
次の日仕事だし、
家から電車で1時間くらい距離があったから、
この注文食べたら帰ろう、と思ってた。
食事を終え、
グラスのハイボールを少しずつ飲んで
ゆっくりしていたら
にこにことママさんが一言。
「おかわり、何にしますか?」
ママはメニューを開いてみせる訳でもなくて、
ただグラスが空きそうだったから声掛けただけだと思う。
別に「帰ります」とも言える空気だったけど
なんの戸惑いもなく、自らメニューを取っていて、知らぬ間に頼んでた。
「ここはジントニックが1番美味しいんですか?」
て。
まあその一杯も美味しくて、
その注文きっかけに、
お客さんとお店の方とお酒の話ができて。
バーテンの資格あるオーナーさんが
東京のお酒やジントニックへのこだわりをお話してくれて…
本当に充実した夜だったから
頼んでよかった。
*****
帰り道ふと考えた。
「あの時帰るはずだったのに。なんで普通に注文したんだろう?」
「おかわり、何にしますかって聞かれたらなんで頼んじゃうんだろう?」
普段営業職してるから
こちらからやる前提の質問を投げかけることもよくある。
「おかわり何にしますか?」
も同じで、おかわりする前提の質問。
サービス提供する側から
やる前提での選択肢を与えると
その選択肢から答えるから結局やる、
という話だろうな、と思った。
「おかわりどうしますか?」ではなく
「おかわり何にしますか?」
このやる前提での問いかけの凄さを
改めて感じた日だった。
ps
普段はあまり居酒屋行かないし、
行ってもおかわりは自分で頼む。
「おかわり何にしますか」は
居酒屋さんの定番トークだと思うけど
私にとっては新鮮だったのかな、とも思う。
🥃素敵なお店でした
立ち飲み 北川商店