これから、どうしちゃおう?
こどもが産まれて1年と少し。産休育休を取ったものの、とある事情で復帰が難しく、10年勤めた会社を辞めた。
新卒で入ったとても大きな会社から飛び込んだ、小さなベンチャー。仕事内容も人もカルチャーも大好きだった。がんばってあこがれの管理職にもなった。
けど、これでおしまい。
「会社員のわたし」が消えて、ただの「わたし」になった。
いやまだ「こどもたちのおかあさん」や「夫の妻」という家庭での肩書きはあるのだけど、なんだか違う。
これまで自分で積みあげてきた肩書きをなくした喪失感たるやなんと大きいものなのか。
せっかく大学までいったのに専業主婦?
子育ては今だけ、育児があればいいじゃない。
今の時代に共働きじゃなくて家計は大丈夫?
別に誰に言われてる訳でもない。自分自身の感情が後ろ指をさしてくる。
何かしなくちゃ。そうしてとにかく気持ちは焦るが、日々はなんとなく過ぎていく。ネットの世界にあふれる情報をみると、なんでもできるような気になるから不思議だ。ひとつの努力もしてないのに。そもそも、わたしって何が好きだったんだっけ?何が得意なんだっけ?
化石みたいにかちかちになってしまった昔の自分のことを、記憶の奥底からすくいだしてみた。あぁ、幼児期のわたしは、学生時代のわたしは、独身の頃のわたしは、たしかにこんなことが好きだった。こんなことに情熱を注いでいたんだった。思いがけず、両手ですくいきれないほどの胸のときめきが見つかった。
さて、そんなこんなで、まずはダンスを再開することにした。とはいっても誰かに習う訳でなくて、こどもたちが寝てる隙にちょこっと練習する。全然筋力がなくて出来ないのは悲しいけれど、たのしい。
なにか記録に残したくて、表現したくて、noteもはじめてみることにした。これは西加奈子さんのエッセイを読んで感化されたので。
さあ、つぎはなにしちゃおう?