カワイイだけでなく、カッコいい…! 『上野リチ ウィーンからきた デザイン・ファンタジー展』
クラシカルな煉瓦造りの建物が、タイムスリップしたかのような気分にさせてくれる、丸の内の一角にある三菱一号館美術館。先週、『上野リチ ウィーンからきた デザイン・ファンタジー展』を鑑賞してきました。
1920年台にヨーロッパから日本へ。
海を渡ったデザイナー、上野リチ
デザイナーやアーティストについては、そこそこ知っている方かと思うのですが、上野リチについては今回初めて知りました。「リチ」という名前だけ見ると、日本人のようですが…
そう、リチは結婚して「上野」姓になっているのです。
今回の企画展名や展覧会のキャッチコピーにもあるとおり、上野リチはウィーン生まれ。
なぜ日本へ移住し、どのような活動をしていたかについては、次の説明が端的に表しています。
2022年の世の中では、海外移住のハードルはだいぶ下がっていますが、1920年代に遠い日本へ移住しようと決意し、さらにはウィーンと京都の間を行き来してデザイナーとしてのキャリアを積んでいった上野リチ。当時はまだヨーロッパでも美術の勉強ができる教育機関の多くが女性に門戸を閉じていた中、女性の入学が認められていた機関にて教育を受け、研鑽を積んでいます。
上野リチさん、カッコいい!!
上野リチの人生を辿るなかで、わたしが「ステキだなぁ〜」と感じた点は次の3点。
どの作品もモチーフの描き方や色づかいが個性的ながらもセンスが良く、やさしく、見ていてとても明るい気分になれました。「これ、同じ人が描いたの?」と驚くような作風の幅も見ていて愉しかったです。同時に、創作意欲も沸きました。
展示会場内の撮影は禁止でしたが、その分、1つひとつの作品とじっくり向き合うことができてとても良かったです。
ミュージアムグッズもトキメキがたっぷり
美術館へ行ったら楽しみなのが、ミュージアムショップを覗くこと!とはいえ、毎回グッズを買っていたらモノがあふれてしまうため、いつもはポストカードと良いデザインがあればクリアファイルを購入するくらいで留めておきます。
しかし、今回の上野リチ展では紙モノのグッズがとてもステキだったので、大人買いしてしまいました…!「ベビーもいるし、美術館めぐりも厳選して、たまにしか行けないし〜」と自分に言い訳しつつ。
ほぼ日手帳は、見開きを上野リチで構成してみました。とっても華やか〜!
図録も購入し、家でもじっくりと作品を眺めています。
5/15(日)までなので、あと3日のみですが… 本当にステキな作品だらけなので、テキスタイルデザインやかわいいモチーフ好きの方には、足を運ぶことをオススメしたい企画展です!