オタクの語彙で【ネタバレ感想】君たちはどう生きるか
観たよ
宮崎駿最新作「君たちはどう生きるか」観てきました。
子供の頃から映画を見ていた宮崎駿の新作、年齢的にも遺作になりかねない今回の作品、劇場公開で観れるのも最後の機会になりかねん貴重な機会と思います。
また、スタジオジブリの実績と信頼があってこそできた、あのポスターとタイトルしかネタバレの無い、何が出されるか全くわからない状態で映画作品を見に行くと言うのも、人生でそう数のない経験だと思うので非常にワックワクで行ってきました。
まずアニメじゃない可能性すらあったのもすごい。
前置き
ここから感想はネタバレ有りです。
観てる人が読む前提で書きます。
また、考察とか小難しい話は賢い、もしくはいけすかない人々に任せるとして、素直な気持ちをダダ漏れに書いていこうと思います。
オタクの語彙です。
巨匠に馴れ馴れしいです。
時系列もあんまりない。
先に言っておくと私はこの映画に好感を持ってます。
ネタバレ有り感想
まずこちらに触れずにはいられない。(公式Twitterよりポスター画像借用)
Twitterで君生きバードと呼ばれてました、アオサギ。
私は公開前からこのポスターに「上と下、どっちが目なんだ?」と疑問を呈していたのですが、
正解
「上も下も目」
でした。
そんなことある?
この情報量があるんだかないんだかわかんなくてそもそも鳥かも怪しかったんですけど
………鳥かどうかはいまだに怪しいか
鳥ですか?
鳥の中からボワっとゴブリンおじさん登場という感じでしたね
最初に人語を喋った時「やなやつ!!」って思いました
すげ〜〜〜やなやつだし
歯の位置キモ
トトロのヤギじゃん
でもなんか眞人とやいのやいのケンカして最終的に友達になっててなんか憎めないやつ
実は事前にミクロンだけネタバレを踏んでしまってて、
「駿の原液」「暴力表現」の気配だけ知ってたんですが、まあ、プロデューサー鈴木敏夫のインタビューか何かで「好きに作らせました」みたいなことは言ってたのと、駿なのだから今までの作品傾向から戦争とか闘争のシーンは何がしか入るだろうとは思っていたので、特にネタバレとは感じてませんでした。
でも、「駿の好きなものが出てるか」って言う目線では見ちゃった気がするな。
実際、
そりゃハヤオなんだからこれ出すわ
というのの連続
あれ?ハヤオあれ出してなくない?
と思ったら出てくるし
ふーん、ハヤオの好きなやつあらかた出てきたかな
と思ったら
あ!ハヤオこれも好きでしたね!?
と後から後から出てきてすごい
最初戦中の近代日本か〜
ハヤオがやりたいこと全部出すには難しくない?
と思ったら
あの手この手で出してきてすごい
田舎行って洋館出してファンタジーに飛んで…
ファンタジーの中でも色んな風に飛んでって…
ハヤオの好きなものでミッケ!ができる。
ハヤオが今まで作ってきた映画や漫画作品の中でハヤオが特に好きなものをピックアップしてうまいこと並べてひとつながりのストーリーにまとめてお出しされているような、宮崎駿総集編とも呼ばうべき迫力があった。
七人七色のババアが団子状にわらわら出てきた時はハヤオすぎて笑っちゃったもんな
私が想定してるより遥かにババアが好きだった
ハヤオが好きかどうかで見ちゃった関係上
ハヤオって作劇の関係上仕方なく描いてるんじゃなくて、これ好きだったんだ。と思うことも何度かあった。
ハヤオ自身もジブリ飯が好きだったことがわかって、なんか嬉しかった。
だふだふにバター付けでばちょばちょにジャム塗ったバゲット美味そうだったねえ!
好きの逆で嫌いというか、
ハヤオ、鳥となんかあった???
アオサギといい、ペリカンといい、インコといい、とにかく鳥がおぞましいものとして描かれているなと思った。
嫌いにしてはポスターとかメインに据えてたくさん描いてるし、露悪的で不気味で醜いんだけど、なんか同情を誘わせたり憎めなかったり…好きなのか、嫌いなのか。
ハヤオがこんなに鳥に執着があるとは知らなんだ…もしくは制作直前にめちゃくちゃ鳥に襲われたのかもしれない。
ペリカン出てきた時
最近見てるオールマイティラボのペリカンが頭に浮かんで大分気が散った
参考(後半)
「この世のものとは思えない気の狂い方」をしている鳥、ペリカン…
最後に、こいつらも現世に解き放って良かったんか???
あと絶対触れなきゃいけないものとして
インコ怖すぎ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
インコ怖すぎやろ!!
顔がリアルインコじゃなくてなんか目ん玉飛び出てるみたいな明らかにキモく描かれてて
後ろ手に赤錆びた包丁持って眞人を奥へ招くとことかぎちぎちに詰まってるとこめちゃくちゃ怖い
インコ好きな人にバチギレされないか要らん炎上の心配してしまう
怖すぎてウケちゃってた
怖すぎ〜〜〜😂😂😂ってなってた
めちゃくちゃ怖い、インコ…
あんなん溢れてきたら泣いちゃうが
眞人の父ちゃんよくやったよアレ相手にさ
そういえば眞人の父ちゃんの声キムタクだった?
父ちゃんに関しては、姉が死んで妹と結婚をしたことも含めて、全体的な振る舞いが「この時代の価値観での理想の男」だなと感じた。駿が亡くなると(殺すな)こういう当時の人間の所作を残す作品が一目に触れる機会ってどっと減りそうだよな…。
眞人の父ちゃんのスーツ+帯刀、めちゃくちゃ良くなかったですか?(急にフェチ)
わやわやかわいい
かわいすぎて笑けるわ
もにもに動いてる全部かわいい
こいつのグッズ出すべきだったろ絶対
てかグッズ展開がゴブリンinアオサギOnlyで本当に良かったんか?
カワユポニポニも思い出してしまったが…
でも集合体恐怖症にはキツそうだなと思った
私は基本的には平気なんですが
ハヤオは逆に集合体好きなのかもしれないですね
鯉もカエルもペリカンもわやわやもインコも密集させてたもんな
グッズ欲しいというか
キリ子さん(若い頃の姿)超好き…
みんなも好きやろ?????ハ????(キレんな)
中盤で出てきたから「ここからもまだ好きなもの出てくるんだ!!?」ってなった
ハヤオは女傑が好きか?気が合うな…
眞人実母(幼女の姿)も含めて女言葉の人があんまりいなかった気がする。
ネットで散々「宮崎駿は老婆の向こうに少女を見ている」みたいな論を見てたから、老婆の姿を見せておいてファンタジーの世界に飛ばすことで若い時代の姿も見せるというのをやってのけたとわかったときはパワープレイすぎて仰天した。
そのあと眞人の実母の少女時代の姿をお出ししてきたのでやりたい放題だよ。
あんたが大将!!!(それはそう)
私は総括して好きだし、素直に面白かったと思いました。冒頭が暗いのと、火事と自傷のシーンが逼迫してるのが懸念かもしれないが、これを観たことが財産になる子供もいるだろうと素直に思えた。
眞人さんも素敵な少年だったね。
あの時代に珍しいツーブロック (違う)
ハヤオ、確かに礼儀をわきまえた利発で陰のある少年、好きだよな。
両親に対する畏敬の念があり「バーカ!こんな家でてってやる!」みたいな反抗の仕方はしなさそうな…そういう男児ハヤオは苦手そう…反抗するとしたら思い詰めて短剣で刺すとかになる(アレン)
0か100。
水差しから水飲むシーンなんかカッコよかったな。
ずっと合理的で強かで、良いキャラだった。
多分眞人が自傷したのは、虐められた奴らに一矢報いる気持ちだけじゃなくて、父の再婚、後妻と腹の新しいきょうだいとか、眞人は母の死から立ち直れきれていないのに、周りがどんどん「次に進もう、進めるよな?」と暗に眞人に要求してきていることに対する反抗だったんじゃないか、…と感じた。
自傷、血が出過ぎて心配になった。
致死量………では?
眞人に関しては序盤、まだ映画が近代日本だけを舞台にすると思ってたときに、まつ毛の綺麗な寝顔を長く見せてきたり、「綺麗なお子ですよ」「大丈夫ですかねぇ…」って婆や達が噂してた時に、映倫の指定必要な描写入る!!?ってビビってしまってた
ごめんね邪推して
全然大丈夫でした
この映画は、眞人が、母の死と二度目の別れを乗り越え、新しい母を受け入れるまでの精神の葛藤と成長の話だと私は捉えており、ストーリーとしてそんなに難解とは思いませんでしたね。
とりあえずおおむねは書けたので、
他にも諸々あった気がするけどこの辺りで。
あの岩場の奥に神様がいるみたいなやつ、なんだったんだ。まあええか。
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