【ネタバレ】セララバアド晩秋の陣
夏の陣と冬の陣はこちら(タイトル統一してないね)
店に入るまで秋メニューかどうか不安だったほどの寒い11月某日。
オモコロきっかけで訪れてから約1年。3度目の来訪。
同行者は毎度おなじみ あげさん(有り難し)
※写真提供もあげさんにいくつかして頂いている。上手いやつがそれだ。
注意事項
このレポ?ルポ?レビュー?はただ好奇心のために身銭を切っている、別に金持ちではない庶民のオタクが書いているので頭のいい感想は一切出てこない。
秋メニューに関しては初めて一切の合切のネタバレを喰らわずに対面することとなった。他の季節はオモコロ記事や調べた時にうっかりネタバレを踏んでしまったのだ。
ネタバレを気にするレストランて何?
ライブのセトリ?(実質、そう。)
以下、秋メニューの写真等が載るため、何も知らない状態で訪れたい方は今ブラウザバック推奨である。
よろしく頼む!
枝
さて、某の夏冬の記事をご覧頂いていたり、別の方のレビューなどを見て頂くとわかると思うが、セララバアドはまず初手に枝が出る。
洗礼ってワケ…だ!(島二郎)
しかし前述の通り秋メニューはネタバレを得ていなかったため、一応「秋メニューは枝、出ないかもしれん…」と油断はしておいた。
………。
…私の席からは厨房が見えるのだが、
顔を上げた瞬間
ススキが並んでいるのが見えた。
もうダメだ!!!!!来る!!!!!来ます!!!!!枝が来ます!!!!!逃れられません!!!!!四季メニュー、全季、枝が出ます!!!!!
うめ〜〜〜うまい
うまいねえ
鴨肉の生ハムが巻いてあるスナックおいちおいちだねえ
ばぶ
……このルポこういう感じで行きますのでね。
翻弄されしメニュー、再び
セララバアドといえば、見た目も内容も凝りまくったメニュー表でお馴染みである。
先の写真でも見えたと思うが、これだ。
よく見ると、糸と、両端に字の書かれた一葉があるのがわかるだろうか。
この落ち葉を模した白い紙の中に、2人分のメニュー表が連なって隠れているのである。
もうセララバアドも3回目、ほーん、今回はこうなのね、ってなもんである。(仕掛けは気付いたがいつめくっていいのかわからずめちゃくちゃキョロキョロした)
満を持して取り出し眺めると、「森の朝」「落ち葉の森」「松ぼっくり」などのメニュー名が並ぶ。
ほーん、いつもの、ネ…
という顔もできます。
もう、3回目ですよ?慣れたもんですわ!!!!!
その時、厨房で
「ポン!!!!」
と何かが爆ぜて丸いものが飛んだのが見え、めちゃくちゃビビった。
調子こいてすみませんでした。
スパークリングマスカットを巡る推理
さて先頃出たこちらのメニューの、これだが、
メニューには順に「オツキミ」「スパークリングマスカット」の名が並んでおり、前述の枝と一緒にこれが出てきた。
なので私は先ほどの枝が「オツキミ」、これが「スパークリングマスカット」かと合点した。丸いし。
これ、なのだが…マジでなんだったんだろう。
何もわからなかった。
説明はあったはずなんだが、
食べた上でひと言、言うなら、「不明」だった。
甘くもしょっぱくも酸っぱくも苦くもなかった。
※無味ではない
そんなこと有り得ますか???
シャゴ…という食感があり、これは、何?と考えながら口内で押し潰し続けたが、何も、掴めなかった。
途中から考えすぎて古畑任三郎のポーズを取ってたし、頭の中ではドラマ版ガリレオのBGMがかかっていた。
最後に丸いナッツが、かろうじて"わかるもの"として、舌に残った。
"謎という概念"を食べ物にするとおそらく"こう"
これが、………「スパークリングマスカット」?マスカットの、味………ない………が………??
でも、見た目と、順番的に………そう、なのか?
違いました。
こっちがスパークリングマスカットでした。
そりゃマスカットの味しないはずだわ!
…と、こういうような推理と答え合わせがほぼ毎回起こるので、常に頭はフル回転だ。
(勝手に頭を痛めているだけともいえる)
gift〜戦慄の同行者〜
メニュー名の並びに「gift」とあった。
かつて「玉手箱」(夏メニュー)もあったことだし、プレゼントボックス的なものが出てくることもあるだろうと待っていたところ、このようなものが出てきた。
…「gift」の章だが、ちょっと先に、一緒に写っているノンアルコールペアリングドリンク、「森のソーダ」にも触れたい。
器もすごい。こんな状態でドリンク出されたことない。
敷いてあるのは造花の松の枝だが、ドリンクそのものには本物の松の実が入っており、口元に近付けた途端、非常に強い松の香りがする。
それによって、私は、口をつけるたびに…小学生の頃、クリスマス前(ちょうど11月頃かもしれない)に親に連れて行かれた「クリスマスリース製作体験」の記憶を、強制的に引き出された。
今、セララバアドにいる大人の自分の意識が、
急に、
小学生の、
大きな道路沿いの建物、エプロンつけた女の先生、子供たち、カントリー調の家具、でかいテーブルに材料、なんかリースの材料と、一緒に玄関飾りを作ると言われる、生花用の湿ったスポンジ、緑の重いボロボロ崩れる生花用のスポンジ、が、あって、それに花とかリボンとか人形とか、松ぼっくりをラメやモールやビーズでクリスマスツリーに見立てたやつなんかを、刺し…地元のテレビの取材とかもなんか来ていて…なんか撮られたけど私の部分は特に映らず…
という記憶の場所まで一瞬で持って行かれてしまった。
その後も
「はっ…!!クリスマスリース製作体験!」
「うっ…小学生の、記憶が………ッ」
とマジで口つける度に言っていたのであげさんが反応に困っていた。
私が記憶喪失になったらこの森のソーダを嗅がせてくれれば小学生までの記憶は余裕で思い出せると思う。
「gift」の話だった。もう一回写真を載せます。
誰にも伝わらない話を長く書きすぎ。
これが「gift」だ。
紙食ったと思われそうだが、くしゃくしゃの紙を広げて中を覗き込むと、食品で作った白色のおかずカップ(弁当でよく見るアレ)にクリーム?と、カニの身とか、花弁とかが入っている一口大の料理が入っている。
これを「おかずカップごと一口で、壊れやすいので早く食べるように」と説明を受けた。
セララバアドではスピードを要求されることもあるのだ。油断ならない。中身の写真を撮っている場合ではないのだ。(撮り忘れました)
味はカニの風味とチーズクリームのある美味いカニタルトという感じだ。これもとても美味い。
食した後、各席から食器(紙含む)が回収されていく。
私はふと「紙を開いた時、内側に何か黒いものが描かれていたな?」と思い出した。
急いで紙を開き急いで中を見て急いで口に放り込み急いで味を確認する暇(いとま)に、おかずカップの下に何か黒い…絵?が広がっていたのを見ていたのだ。
私はスピーディな給仕係に皿を回収されるすんでのところで紙の内側を確認した。
セララバアドではスピードを要求されることもあるのだ。(リマインド)
中には手があった。
…もう少し詳しく言うと、手のひらを上にして並べて開いた両手が、モノクロで印刷されていた。
🤲←まさしく
ほほう!なるほど…
「gift」というメニュー名は紙で包んでいることを指しているというより、直接手でプレゼントを渡すようにfor you…ということか!(語彙力がない説明)
と私は感心したのであるが、同行者のあげさんに「紙の内側見ました?モノクロで両手がこう🤲印刷されてて…」と伝えたところ、
「ヒッ…!」
と思いの外本域の悲鳴が上がったのでかなりウケてしまった。
全体のスピード感と、この好意のままならなさを含めて面白く、「gift」は印象に残っている。
だが、今思い返してみると…
🤲の上って畑のじゃがいもとか載せるイメージだ。
🤲の上にカニと花弁の乗った白い食べれるおかずカップが載ってるの、独創性がすごい。
私も今更怖くなってきたかもしれない。
ポイポポンポンのポン ライト(なんて?)
だいぶ長文が続き疲れてきたので(勝手に書いたくせに)ポイポポンポンのポンと軽く乗っけていくパートを挟むこととする
鼻息で 霧の吹き飛ぶ 秋の森
霧の森の中に浮かぶ緑カプリコが出てきた。
森の香りがするようになっている。
なんかアボカドとかピスタチオとかカニ味噌…?他諸々を、液体窒素でなんとかして作ってるらしい。
確かに厨房で緑のクシャクシャした何かがそれらしき液体に漬けられていくのを見た気がする。見た上で言うが、
こんな形になるわけなくない???
食材と料理の間に乖離がありすぎる…。
冷たくて溶けたり崩れたりしやすいので結構またもスピード勝負だ。
味については、美味かったはずだ、酸味とかもあった気がする。味を捉えようと頑張った覚えがあるため、当時のメモを見た。
役立たずすぎる。
「コケ」とか二回書くな。「しんきょ」ってなんだ。新居の匂いがしたのか。”ここ”じゃしてもおかしくないんだからちゃんと書いてくれ。
そういうこともある
(この記事では順番がバラバラだが、)デザートに入る。
メニューに「松ぼっくり」と書いているところがあったので気になっていた。
しかしまあ、「トマト」がトマト味のマカロン、「カカオ」が霞だったことを踏まえると、"松の香りのする何か"だろうと待っていると、コト…とガラスケースが置かれる。
本当に松ぼっくりが出てくることあるかよ。
総括
美味しかった!魚介系はやはり得意分野なのか滑らかで、デザートも豪勢で満足度が高かった。秋メニューはどう食べるの?と思うより、見た目には結構わかりやすいものが多かった印象だ。(相対評価ではあるが…)
ただノンアルコールペアリングの味、かなりクセが強いのでけっこう苦手である。料理に合わせると言うよりは珍しいものを飲む体験という感じだ。
あと、「これは実際に見て体験してもらった方がいい」と思って写真は載せないが、「書架の本棚の中で一冊特定の本を押すと扉が開く」みたいなギミックの一皿があった。
↑SCRAP?
あげさんも、ものすごく驚いていた。今回の秋メニューは、夏メニューより落ち着いた装いでいながら、あげさんの動揺を引き出した回だといえる。
二回目以降、忘れないようにメモをとりながら食事をしているのだが、これがまあまあ忙しく、かつ読み返しても夢日記みたいな内容しかろくに残っていない。
実際、寝起きで「なんか色々見た気がするな…」思い出す時の観念として「夢」みたいな体験なので、毎度のことだが諸氏にも一度行って欲しい。
四季最後、春メニューだが、もしかすると、セララバアドに行くきっかけとなったナクヤムパンリエッタ氏の記事は春メニューじゃないか?と思っているため、答え合わせも兼ねている。是非続報をお待ち頂きたい。
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