意味が分からなくて怖い話(機内編)
世にも奇妙な物語や都市伝説、意味が分かると怖い話といった類の話が好きで、テレビやYouTubeでよく見るのだが、つい最近乗ったフライトで「意味が分からなくて怖い話」が起きたのでメモしておくことにする。
長距離フライトを利用した時の話。トイレのすぐ前の通路側の席だった。トイレを利用する人が行き来して騒がしいからハズレの席だと思っていたが、最後列だと後ろの人を一切気にせずフルリクライニングできるのがよかったし、配られたイヤホンをしていれば音も気にならず、意外とアタリの席であることが判明した。しかも隣が空席だったため、ひじ掛けも両側使えた。長時間機内で過ごすことを考えると、今回は当たり中のアタリでラッキーだと思った。
離陸して最初の機内食も終わり、機内の照明が落とされると、自然と眠気が襲ってきた。お腹が満たされて周りが暗くなったのだから、そりゃそうか。
見たい映画も特にないし、せっかくアタリの席で快適に過ごせるのだから寝ることにした。寝る前(と外出する前)にトイレに行く習慣があるので、立ってお手洗いへ。並ばずに入れるのも楽だった。
用を足し、さぁ寝るぞと席に戻ると、先ほどまで使用していたブランケットがなくなっていた。適当に置いたから落ちたのかな?と思い、座席の下を確認したが見当たらない。隣の席の下も、通路も隈なく見たが、何も落ちていなかった。トイレに行っていたわずか3分の間に私が使っていたブランケットが消えてなくなってしまったのだ。
他になくなったものがないか確認したが、座席ポケットに入れていた物はすべてあったし、ブランケットと一緒に使っていた枕もそのまま席にあった。隣の空席分のブランケットも枕と一緒に袋に入ったまま、未開封の状態で隣の席に置いてあった。にもかかわらず、私が使っていたブランケットだけがなくなっていた。
隣の空席分を使えたので困ることはなかったが、なぜ消えてしまったのかがどうにも気になった。誰かが持っていったのかもしれないが、常識で考えれば私のをとる前にCAさんにお願いするだろうし、空席分の未使用の方を持っていくはず。
その後は席を立つたびに警戒していたが、再度ブランケットが消えることはなかった。実害は一切なかったのだが、なぜそうなったかが分からないってこんなに怖いんだなぁと思った。
こんなこと滅多にないと思うが、もしまた起きたら、その時は「実は私の隠れファン(?)の人がいて、私が席を外したのをいいことに持っていったとか?」って思うことにする。笑