ジブリが映画を作らないのはなぜか。

http://blog.livedoor.jp/tgfuy8371/archives/10852545.html

ジブリが映画を作る理由は、(私が思うに)儲けるための商品でなくて、表現のための作品を作りたいのです。だから、そもそもこの目的が違う。

なので、良いジブリの映画とは「監督や製作者自分が心から表現したいものを全身全霊をかけて作って、結果として、みんなの人生を変えたり、共感を得た映画」だと思う。

売り上げは、もちろん大事だけど、今回のジブリの判断の原因は「うおおー!これ作りたいんで、よろしくお願いしまーす!!」というハングリーな監督さんがいない、もしくはジブリに受け入れられないということではないだろうか。別監督でも、「原作とかは駿さんから教えてもらった」という時点で、やらされ感がある。

「やりたいことやっても、売り上げにならなければ、事業が続かない。ダメじゃん」って言われるかもしれないけど、売れるために市場調査して作った絵画があったとして、それを美術館に観に行かないですよね。よしんば観に行っても、心が踊って人生観変わることはないと思う。やっぱり、やりたい表現を惜しみなく表現した作品が素敵な作品なのだと思う。

ディズニーの現在の隆盛も本当にアニメマニアが集まった、ピクサーの作品世界が影響していると思います。それまでは、平気でアラジン2とか作って売れなくなってたんだから…。

素晴らしき哉!人生、サウンドオブミュージック、半沢直樹は、本当に事後のマーケティングまで考えていたか。やっぱり、原作者、監督や製作者の熱意が後から感動を広げていくのだと思う。だいたい、テレビドラマもゴールデンの豪華キャスト揃い踏みより、深夜ドラマの方が面白い場合が多い。

とはいえ、別にジブリがなくなっても、ジブリや宮崎駿、高畑勲のアニメーション哲学の影響を受けまくっているアニメ関係者はたくさんいるのだから、会社が残るのが全てではないと考えます。

つまるところ、グッズ販売が苦手で儲かる映画ができないからじゃなくて、熱意ある表現リーダーを組織内にリクルートできなかったということだと思います。

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