非効率と情熱の間

甲子園のおにぎりマネージャーについてのコラム記
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20140821/270172/?P=5&ST=smart

「勤労精神は賞賛に値するが、それを肯定するのは、効率性の欠如で、あまりに旧帝国陸軍的じゃないか。これじゃブラック企業を礼賛するのと同じ」という内容です。

私も、一生懸命、堅実に頑張っている人はとても好きだし、自分もそうありたいと思う。けど、非効率に目をつぶりながら、時間を使うのは好きではありません。
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以下、坂口安吾 続堕落論より

農村の美徳は耐乏、忍苦の精神だという。乏しきに耐える精神などがなんで美徳であるものか。必要は発明の母と言う。乏しきに耐えず、不便に耐え得ず、必要を求めるところに発明が起り、文化が起り、進歩というものが行われてくるのである。日本の兵隊は耐乏の兵隊で、便利の機械は渇望されず、肉体の酷使耐乏が謳歌おうかせられて、兵器は発達せず、根柢的に作戦の基礎が欠けてしまって、今日の無残極まる大敗北となっている。あに兵隊のみならんや。日本の精神そのものが耐乏の精神であり、変化を欲せず、進歩を欲せず、憧憬讃美が過去へむけられ、たまさかに現れいでる進歩的精神はこの耐乏的反動精神の一撃を受けて常に過去へ引き戻されてしまうのである。

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