妖怪ハンターを読んでみて

妖怪ハンター 地の巻 (集英社文庫) 諸星 大二郎 
http://www.amazon.co.jp/dp/4086183900/ref=cm_sw_r_udp_awd_8E1Ftb10VXQ6S

諸星大二郎先生の「妖怪ハンター」を皆さんに勝手にオススメします。ストーリーは、オカルト地域学者の稗田先生が、不思議な地域の神霊現象や妖怪に遭遇しながら、地域研究を深めていくという感じ。私のマンガ師匠 岡本さんによると「柳田国男」式マンガ。

海外で知り合った友人から、「日本人って、宗教ないんでしょ?」とfacebookで聞かれ、「神様を信じているかといえば、信じていないとも言い切れないのだけど…なんて説明しようかな…」と感じていたときに読んだのですが、精霊信仰や地域信仰の感覚について、上手く表現されているように思います。

決して、ストーリーテリングや画力は、楳図かずお、水木しげるに勝ってはいないと思いますが、なんかこう「フラフラーと巻き込まれて、知らないうちに大変なことになってる!」みたいなリアルな雰囲気があります。

この漫画自体が、映画「死霊のはらわた」の古文書みたいな雰囲気です。ぜひ、ご一読を。オススメは、東北のかくれキリシタンについて書いた「生命の木」という話です!



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