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Day19 海外からみた在宅医療の可能性 (ハウスホクサイスクール)| House Hokusai

管理人の塩澤です。毎月1回開催のハウスホクサイスクールは、海外や都心などから、面白いテーマを話せる人に来てもらって、お話をしてもらいます。

今回のテーマは、「海外から見た在宅医療」。・・・非常にざっくりとしていますが、スピーカーは、このナイスガイ。ポール・ホラックさん。

スタンフォード大学医学部 x MBA コースという、なんとも豪華なコースで勉強されています。彼は、これまでに11回以上も日本に来ています。(今回のプレゼンテーションも、なんとすべて日本語)

話してもらったのは、彼のスタンフォードでの取り組みと、彼が注目している日本が先行して取り組んでいるコミュニケーションに重点をおいた医療のあり方についてです。

ポールさんの資料によると、今後、アメリカも同様に65歳以上が20%を超える高齢社会になるにもかかわらず、まだまだ「治すこと」に重点を置いたテクニカルな医療に注目が集まっていると感じているようです。

もちろん、シリコンバレーにちかいスタンフォード大学ですから、上記のような遠隔医療アプリの普及、ヘルスケアベンチャーの産業は盛り上がっているそうです。(例えば、マーク・ザッカーバーグは、スタンフォード大学で不老不死を実現するための先端医療について研究をしているのだとか。。。)

一方で、彼が注目しているのは、以下の著作に代表される取り組みだそうです。

アンジェロ・E・ボランデス『会話術 -終末期ケアの革新的な方法-』(意訳) http://amzn.asia/0P2Ucgd

アトゥール・ガワンデ 『死すべき定め 死にゆく人になにができるか』みすず書房  http://amzn.asia/iDcBobl

それはつまり、死を目の前にした患者さんに「人生の最期に、なにを大切に生きていきたいか?」という根本的な問いかけをできる医師になるためのトレーニングです。

彼は、上記に必要なのは、医療に携わる人達の「プレゼンス(立ち振舞)」であると考えています。彼が参考にしているのは、まさに「赤ひげ先生」なのだそうです。

映画『赤ひげ』 © 東宝

ハードワークで、いろいろと批判されることもある「赤ひげ先生」ですが、
・話すよりも聞くこと
・患者を安心させるコミュニケーションができること
・患者さん元に自ら出向いて、生活・歴史を理解する姿勢があること
が非常に理想に近いようです。

勉強会も盛況で、地元の医療関係の方が集まった今回の会では、彼の次回の来訪時にいろんな連携が生まれそうです。

ではでは。

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