見出し画像

森田食堂(呉市) 生ビール¥500、湯豆腐¥300、肉うどん¥500、さばの煮付け¥200、刺身¥500、中華そば¥400


2019年9月、島根へ向かうはずの予定が台風15号の影響により乗るはずだったサンライズ出雲が運休。そもそも各線のダイヤが乱れ混乱する東京駅から、どうにかして少しでも西へ行こうと飛び乗った新幹線を広島で降り、乗り換えて呉市へ。

元々の旅程には無かったけど、呉で一泊することにして、混乱する関東が嘘のような穏やかな港町を散策した。

駅から予約した宿まで向かう途中、目についた暖簾。大正2年(1913年)創業の森田食堂。佇まいにも、外に掲げられたメニューにもぐっときて、夜はここにしよっと決める。

呉のフェリーターミナルで日が沈むのを眺めてから改めてお店へ向かうと、馴染みの常連さんの様なひとたちが夕飯を食べていた。家の台所代わりな様子。

森田食堂は、麺類やお酒などは注文しつつ、あとは冷蔵庫からその日の好みのおかずをセルフで取ってきて食べるスタイル。

とにかく台風から逃れられた安堵感からまずは生で一息いれて。瀬戸内のたこの刺身などもつまみつつ、名物という湯豆腐も注文した。湯豆腐は家で食べている様な淡白なものではなく、シンプルながらとても優しいだしの中に絹ごし豆腐が浮かび、たっぷりのとろろ昆布が乗っていた。

疲れた心身にだしが沁みた。

肉うどんも中華そばも、まぁ透明で綺麗なスープ。ただ静かに、だしが沁みた。

帰り道、たまたま通りかがった自販機ではだしが売っていた。だしの街だ。

沁みた。

森田食堂
営業時間: 8:00-21:00
※日曜日 定休日
住所: 広島県呉市中央1-9-3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?