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雪空

私の住まいは四方を山に囲まれた盆地で、
時折、放射冷却で雲海が現れたりする。
“トンネル抜けたらよ〜、気温1℃ちゃうで”
そう言われる盆地。

昼から、打ち合わせの為に外出する。
玄関を一歩でる…と、遠くの山が白くなっていた。雪が降ったのだ。
雪のように白い肌…とは、そんな感じなんだろうか。白い陶磁器の様だった。

車で出かける。私は自分の車の排気音が好きだ。特に始動時の音。
最近はボタンで始動するが、イグニッションキーを廻すのが好きだった。
私が違う性別であったなら、SR400にも乗っていたかもしれない。

車で峠を登って快調に市境を抜けてゆく。
凍ってなくてよかった。
抜けて下った先で目に映ったのは、再び真っ白くお化粧した山肌だった。
私の住まいよりも、多分1℃まだ低いと思われる隣の市。

本日の打ち合わせは、来年の薬膳の講習会についてだった。初めて参加する。
初めてお会いする主催者さんと、いつも仲良くしてくださっている管理栄養士さんと、私(実質ペーパーで殆ど抜け落ちてどっか飛んでった薬膳コーディネーター)
時折、店の窓から雪が視界に入る。
夜、雪が降り積もるのかな。

雪が降ると、水仙や南天が映えるだろうな。
そんな想像をしてみた。

明日雪が積もれば、和歌山の民はパニックに陥る。