見出し画像

東京都多摩地域の自治体の保育所運営費補助の比較

目的

暇だったので、東京都の多摩地域の保育所の補助金等の比較を行ってみました。
保育に熱心に力を入れている自治体や、さほどでもない自治体などを可視化しました。
あくまで、参考程度にしてください。間違いなど指摘がありましたらお願いします。

使用した資料

比較にあたって使用した資料は、とうきょう福祉ナビゲーションのサイト内に保育士等キャリアアップ補助金に係る財務情報・モデル賃金のPDFがあります。
この情報から各種自治体の補助金等の情報を比較しました。
通常の決算書ですと、公定価格による収入と、自治体からの収入に分かれてしまい。自治体からの収入が東京都からの補助金がいくらなのか、市町村からがいくらなのか、分けて考えることができないのですが、東京都に提出しているこの書式ですと、東京都キャリアアップ補助金収入とサービス推進費補助金収入が個別の科目になっているので、東京都からの補助金を分けて考えることができます。そのため、この書式中の「その他の補助金収入」の科目は基本的には市町村からの補助金と考えることができます。

比較にあたって

今回比較するにあたっての注意事項です。
社会福祉法人が運営する施設のみとする
株式会社や学校法人などの施設とは決算書の項目が異なるため、今回は社会福祉法人のみのデータを比較しています。その他にも理由はありますが、それについては後ほど説明します。
①社会福祉法人とそれ以外の法人でデータをまとめました。
②令和2年度と令和3年度のデータをまとめて比較
自治体によっては、保育園数が少ないところもあるので、データー数を増やして、統計的な誤差を小さくするためです。
③開園初年度のデータは使用しない
開園初年度は通常と異なる特殊な会計となるため省いています。
④明らかに間違っているデータは使用しない
施設によっては「その他の補助金収入」が0円だったり、明らかに数値的におかしなデータがあったので省いています。
⑤データ整形の際に明らかにおかしい外れ値は取り除いています。

以上4点が比較にあたっての注意事項です

まずはデーター一覧から。

各項目の説明を左側から
自治体名:自治体名です
施設名のcountunique:統計データのために使用した施設数です。外れ値のデーターだった施設は省いてあるため、実際の施設数とは一致しません。
自治体からの補助金のAverage:公定価格の委託料は国の基準で支払われています。その金額に対して各自治体から支払われている補助金の割合がいくらになっているかを%で示した項目です、各施設の平均値になっています。
自治体からの補助金のMedian:こちらは、自治体内の施設の中央値の値です。

まずは、各自治体の補助金について確認していきます。
自治体からの補助金が低い順に並んでいます。
一番低レベルの補助金は町田市で一番こうレベルの補助金は武蔵野市となっています。中央値で比較すると町田市41.69%に対して武蔵野市は70.19%となっています。その差は28.5%になります。
1%の違いが金額に換算すると約120万円になっていますので、町田市と武蔵野市では1施設あたりで補助金額に3420万円の差があると言えます。
非常に大きな違いですね。
また、多摩地域の平均は約52%となっており、町田市の補助金は平均と比べて1200万円も低いということが言えます。
狛江市も補助金の割合が町田市並みに低レベルです。

事業活動収支差額について

まずは、この点から説明しようと思いますが、
事業活動収支差額を事業活動収入で割った数値の平均値で比較しました。
事業活動収支差額とは収入から支出を引いた値です。
数字が大きいほど繰り越したり次年度の活動に回せたりします。
大規模修繕などに必要な繰越金です。

比較をおこなうと自治体によって大きくばらついています。
平均すると9.63%という値になっています。

とりあえず、数字のみの紹介として加筆しながらかきあげていきたいと思います。


いいなと思ったら応援しよう!