ソフトウェアエンジニアの転職活動で準備したこと、そして使ったもの。
タイトルそのままのコンテンツです。
上記ブログでご報告の通り、今年(2024年)の7月から転職活動を行い、様々なご縁と周りのサポートのお陰でつい先日、株式会社LayerX AI・LLM事業部に入ることになりました(関係者の皆様ありがとうございます!!!)。
詳しい話は上記のブログを読んでほしいのですが、このブログを読まれた方からいくつかご質問がありました。その代表的な質問として、
来年入社するLayerXで9社目、8回転職している私が8回目の転職で何を準備し、何を使ってやったのかサラッと紹介したいと思います。
【前提】私のスペック
一言で言うと、シニアなフルスタックエンジニアです。
現職(2024/12まで)では大手ITコンサル企業のマネージャー
前職から前前前職ぐらいまでフルスタックエンジニアかつCTOだったりスタッフエンジニア(IC)
手を動かすプレーヤーとしてはサーバーサイド、SRE、機械学習、フロントエンドと一通りできます(やってないのはモバイルのネイティブアプリぐらい)
今年で45歳
年齢的に若い人や経歴的にジュニアな方は「自分にはこれいらんかも」とか考えながらこの先のコンテンツを読むといいかもしれません。
転職活動で準備したこと
サクッと書くと
絶対必要
職務経歴書
ToDo管理
昨今のキャリアの考え方
シニアはあると良い
ポートフォリオ
こんな感じです。
【絶対必要】職務経歴書
転職する予定がある人は勿論、無い人も定期的に更新しましょう。
この大切さは昨年、上記のスライドで言及しています。
職務経歴書、いわゆるCVはフリーフォーマットで全然良いです、半年に一度、理想を言えば四半期に一度更新できる感じだと最高です。
私はmarkdown形式で書いてGitHub管理ですが、この辺はNotionでもGoogle Docsでも何でも、好きな方法でいいと思います(少なくともバージョン管理は出来たほうがいいです)。
重要なのは「自分が何が出来る人なのか、今までどんなキャリアを歩んできたか」を説明できることです。
説明が必要な理由は上記のレポートを御覧ください。
【絶対必要】ToDo管理
複数社受ける時のToDo管理をどうするかは最初に整理・整備しておくべき。個人的にはNotionがめちゃ便利で捗りました。
私にはNotionがお似合いでしたが、SpreadsheetでもExcelでも何でもいいです。
大切なのは、「転職活動のステータス・進捗が見えるダッシュボードがそこにあること」です。
働きながらの転職活動は結構なプロジェクトマネジメントが要求されます。
自分の場合、
俯瞰できるダッシュボードをNotionで作り
個社ごとの面談・選考のメモや質問事項はNotionで各会社ごとのページを作成
スケジュール管理はGoogle Calendarに統一
終始このルールでやってました。
【絶対読むべき】昨今のキャリアの考え方
転職する気が無くても読んでおくと幸せです。いつ自分が採用担当になってもいいように、という意味でも。
これは今年の転職活動に関係なく、気になる本は斜め読みですが読んでました。
エンジニアに限った話じゃないですが、「キャリアづくりの教科書」は今のキャリア感と自分のキャリア感のDiff(差分)を確認する意味でも絶対読むべきだと思います。
上記は今の転職活動においてマストな思想です、「なんやて?」って感じた方は買って読んだほうが絶対良いです(昨年自分のブログでも言及しました)。
先人に学ぶ意味では「世界一流エンジニアの思考法」は外せません。
自分の感想は上記ブログに譲りますが、
シニアなエンジニア、どこに行っても「『知らないものはしらない』前提で突っ込んでコミュニケーションして課題解決する力」が求められるのでこの感覚掴む意味でも(言語化する意味でも)読むべきです。
また、直接的に転職にお役立ちだった書籍はこっちでもまとめています。
ご参考までに。
【シニアはあると良い】ポートフォリオ
(全員に必要とは思えませんが)いい感じにプレゼンができるようなポートフォリオがあるとめちゃくちゃ捗ります
このブログでも言及しましたが、
転職活動の初期では職務経歴書をベースに自己紹介やプレゼンをしていたのですが、ドキュメント形式である職歴でのプレゼンがめちゃやりにくい事に気が付きました。スクロールして見るのと、文字が小さいのがとにかく厄介で。
そこで、
スライドにまとめる
文字大きめで細かい情報は口頭&職歴で補完
面接のフェーズやポジション次第でプレゼンの順番入れ替え・差し替え
「SREリード」として受けている面接はSREの実績多め、マネジメント控えめ(スライドを隠す or Appendix扱い)
「データ部門のエンジニアリングマネージャー」な面接ではデータ系の業務実績と個人の活動多め、マネジメントの実績も主張(SRE関連は隠す or Appendix)
この調整でいい感じになりました。
なお、ポートフォリオは全員にとって必要かどうかは微妙です。
ポートフォリオが合ったほうがいい
何かしらの代表作となるProject・Productがある
長年のキャリアがあり、特に主張したいテーマにフォーカスしたい
職務経歴書が長すぎて説明が辛い
ポートフォリオが無くてもいい
未経験・微経験で代表的なProject・Productが無い
キャリア歴的に浅めで業務実績よりスキルを推したい
職務経歴書で説明がつく
何となくの区分ではありますが、参考になれば幸いです。
転職活動で使って良かったもの
続いて転職活動で使ったもの、主にサービス系の話。
Findy
個人的には一番の時間をFindyに捧げていました。
ユーザーサクセス面談
サービス上でのマッチング
以前から細々とチェックしてましたが、サービスの改善や拡張が素晴らしくて頼りになりました。
転職ドラフト
市場的な相場チェックと自分の考えの答え合わせとして利用。
今回は約5ヶ月という長期戦の転職活動だったので、途中で相場感チェックの為使いました。
Findyとは違った意味で素晴らしいサービスで使っていてストレスも感じず、素晴らしかったです。
ビズリーチ
ベタな手段ですが、一時期課金して利用しました。
エージェントからのスカウトは基本見ずに、企業からの直接オファーを中心にチェックしました。
そこでスキル・年収要件が合う所と会話、という利用をしました。
主にグローバル企業・外資系のチェック。
また、現職(ITコンサル)転職時はLinkedInでマッチングしたので継続利用という形でやってました。
ここではどんなオファーが来るか?だったりエージェントとのコミュニケーション利用が多めでした。
使ったけど再評価が必要
リファラルと某ビジネスマッチングは使ったものの、再考が必要と感じました。
リファラル(知人・友人紹介)
友人からの繋がり程度のリファラルで受けた企業さんがいくつかありましたが、最終的にマッチせず。
ご紹介・縁つなぎ的には大変感謝ではあったものの、
ポジション、ミッションの期待値といったすり合わせ・調整が結構大変
紹介してくれた方の眼鏡次第でポジションや部署が動いてしまう
といった苦労があり、ここはFindyのユーザーサクセスや懇意にしているエージェントさんにお任せすべきだと思いました。
少なくとも自分ぐらいにキャラ立ちしているキャリアだと友人・知人のリファラルは合わない、リファラルで入るなら元上司・部下・同僚といった「実際に働いている方の紹介」が合ってると思いました。
某ビジネスマッチング
サービス名は非公開で🤭割と最近のサービスで転職もですが副業込みでのマッチングが主のやつです。
こちらは評価が微妙で、
企業から無邪気にメッセが来る
「なんで返事くれないの?」的な微妙な方がいる
運営にリクエストしても対応が🤔深追いしなかった私も悪いですが。。。
あくまでビジネスSNSの一つかなと思いました。
結び - 手段とやり方は人それぞれ
ここまで私の実例で書きましたが、あくまでも使う人・状況次第なので参考程度に見てもらえればと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。