無一文生活で一番困ること
無一文だと住む所、食事、衣服、洗濯、風呂など全部困りますが、何とかなっています。病院も一応無料で診てくれる病院があるので、よほどのことがない限り大丈夫です。
で、結局一番困る事って何だと思いますか?
それは冒頭の写真の通り、虫歯です。
どうも僕は虫歯になりやすい体質らしく、歯医者にかからずに過ごせた一年間はほとんど経験したことがありません。とにかく歯にモノが詰まりやすいんです。一番細い歯間ブラシも入らないほど歯間が狭く、歯に詰まりやすい食べ物を食べると大変なことになります。食後に血だらけになりながらフロスをかけるのも嫌なので、歯に詰まりやすいものは基本的に食べないようにしています。フロスって食べかすが歯茎の奥深くに入り込んでしまいそうな気がしちゃうんですよね。いつも歯間から虫歯になってしまい、二本同時に治療するハメになるんです。
ブラジルは歯の見た目を大事にする文化なので、街中のいたるところに歯科医院があります。大抵は個人経営で、技術にはかなり差がある感じです。ブラジル人はとにかく痛みに弱く、歯医者は必ずと言っていいほど麻酔を使ってくれるので、治療中は全然痛くありません。日本に住んでいるブラジル人は日本の歯医者のあまりの痛さゆえ、虫歯になると戦々恐々とするそうな。それと歯の見た目をとても気にする文化がゆえ、軽めの虫歯ならかぶせ物は金属ではなく樹脂にすることが多いです。あとは同様の理由で歯の矯正が保険適用ってところが特徴でしょうか。日本人の駐在員でもブラジル駐在中に子供に矯正をさせる人が結構います。ブラジルの子供たちは歯並びがガタガタの子が多いんですが、あれは結構な歳になるまでおしゃぶりを使わせるせいなのではないかと個人的には思っています。
またブラジルの歯医者は日本に負けず劣らず治療費がかかります。僕はお金がなく保険にも入っていないので、修行生活が始まってからずっと虫歯をずっと放置していました。
でもとうとう痛みに耐えかねて、友人の歯医者に診てもらうことにしました。すると案の定二本も神経を抜かなければならなくなり、他も4本も虫歯が見つかって、友人の技術では手に負えず、結局お金のかかる他の歯医者に特別ツケで通うことになりました(収入の見込みが全くないのですが・・・)。
とにかく痛くて、これから解放されるのなら全部インプラントにしたいぐらいです。あれって食べ物がおいしくなくなったり、歯肉が腐ってきたりしないんでしょうか?まぁどのみち今はお金がないので無理ですけども。
僕は神の愛を心から信じ、自分に起きる大概のことは感謝の気持ちで受け取れるようになりましたが、虫歯の理不尽さだけは本当に受け入れ難いです。何でこんなに虫歯になるのか。何でこんなにも痛いのか。何で生え変わらないのか。何でこんなにお金がかかるのか。
っていうかこの国に山ほどいる浮浪者たちはどうしているのかが激しくナゾです。歯磨きなんて全然していないはずなのに、虫歯にはならないのかなーと。長年ブラジルに住んでいますが、今もってわかりません。
今はあまりの痛みで寝つけずこのブログを書いています。ちなみに天の声は「食べられる者たちの痛みを知れ」だそうな。まぁ確かにそうですね・・・。僕は基本的にベジタリアンで動物性のものは殆ど口にしていないのですけど、若い頃は毎日のように食べていましたからね。
体質のせいなのか僕に痛み止めはほとんど効きません。日々覚りに近づけているような気がしても、歯の痛みで思いっきり我執だらけの自分に戻されています。これも修行の一部なのかも知れませんね。
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