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【雑記】2022年ベストセレクション
初めに
今年は結局一回もnoteを執筆しなかったが、去年も書いた自分の今年消費した作品について特にオススメしたいものをここに納める。これだけは外せなかった。
ジャンルは前回と同様、音楽・小説・漫画・アニメ・ドラマ・映画・演劇・マダミスの8つ。
今年の傾向としては、音楽では00年代の曲を掘り返して感傷に浸っていたのと新作含め初見のドラマをかなり観た。逆に去年大量にプレイしたマダミスは、今年はわずか5作品と少なめ。演劇に関しても今年はほとんど小劇場まで足を運ばなかった。マダミスと演劇はもっとたくさん消費したかったなと、そこが心残りではある。
音楽
「光るとき」羊文学
今年1月から放送されたアニメ「平家物語」のOPテーマ。アニメの雰囲気にピタリとはまっていることに加えて、メロディとボーカルがより諸行無常の旋風を巻き起こして切なさが止めどなく溢れ出てくる。羊文学というアーティスト自体、このアニメこの曲をきっかけで認知したが他の楽曲も素晴らしいものばかり。個人的には今年かなりキていると思ったアーティストの一人。
「さくらんぼ」大塚愛
この曲自体は2004年リリースということで20年近く前の曲だが、今年自分の中で大ブームが起きた曲の一つ。なんか聴いてるだけで励まされる。テンションもかなり盛り上がるので、2022年上半期の競技シーンはこの曲を聴いて精神的に整えていた。
「crash」菅原圭
Twitterを眺めてたらみーとぅーさんがオススメしていたので、聴いてみたらめちゃくちゃハマってしまった。今年一番聴いた曲はこれといっても過言ないほど、一時期ヘビロテしていた。声が僕好みの低音で、これまた切なさをひたすらに喚起させてくる。菅原圭は間違いなくもっと伸びてほしいアーティストNo.1。他にもオススメが何曲かあって、「シトラス」「Cheers」あたりも聴いてほしい。
「Summer Song」YUI
今年の夏はずっとこれ聴いてました。これまた相当前の曲ではあるものの、今年になってからハマった曲の一つ。ここまで振り返って思ったけど、選曲が全部切なさを喚起するタイプの曲で、精神的に老いてきてるのかもしれない。
「私は最強」Ado
今年公開された映画「ONE PIECE FILM RED」の楽曲の一つ。この映画でウタが歌った曲は7つくらいあったけど、その中で一番のお気に入り。今年下半期の競技シーンはこの曲を聴いて自分に喝を入れていた。大会の前なんかに一番聴きたくなる。
その他
今年は去年と比べてかなり色々な曲を聴いた。羊文学や菅原圭みたいな人気上昇中のものから、優里やMrs.GREEN APPLEなんかの人気絶頂中のアーティスト。そして大塚愛やYUIのような懐メロ系と新しく知った曲が多くあって充実していた。そのため絞りきれず5曲も紹介してしまったが、ほんとは他にも「花の塔」「ベテルギウス」「Fly High」あたりも紹介したかったぁ〜。
小説
「異戦国志」仲路さとる
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今年も相変わらずそんなに読書をしなかったが、偶然今年読み返してとてもオススメの作品があったのでここで紹介しておく。
簡単に言うと「本能寺の変」で織田信長が死なずに生き残っていたら、というIFから始まる歴史群像シュミレーション小説。
若干古い作品なので人物像が少し古かったり、作品の演出上時代錯誤な一騎打ちのシーンが多かったりするが、細かいところは気にせず小説として読むには抜群に面白い。
先の展開が予想できず驚かせてくれるのと、サクサク読めて気付いたら読み耽ってしまう。群像劇として各武将の掘り下げも良くできていて、入手難易度は少し難しいかもしれないが、オススメできる一作。
その他
あとは今年初めて「青春豚野郎」シリーズを最新刊まで小説で読んだ。アニメは好きで何度も観たけど小説は小説で魅力的だった。アニメも2期製作決まったみたいなので楽しみ。それ以外だと「継母の連れ子が元カノだった」も望外に良かった。最初はかなり舐めてかかってたけど見事に返り討ちにあった。ここまで振り返って気付いたけどラノベしか読んでねえなこいつ。
マンガ
「タコピーの原罪」タイザン5
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今年の上半期、とにかくTwitterなどで話題になった作品。毎度毎度引きが強いのと散りばめられた伏線と謎が光って、更新される度にTwitterで大考察大会が開催。あの雰囲気もひっくるめてこの作品はマンガ部門で今年一番面白かったと断言できる。
上下巻しか単行本はなくて、さっくり読めるので万民にオススメできる(グロ注意)。
「かぐや様は告らせたい」赤坂アカ
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完結したので最初から読み直した。
神。
ラブコメとしての完成度がすごく高くて、コメディにフォーカスしてもすごい笑わせてくれる。その上恋愛面においても魅力的すぎるキャラクター同士の掛け合いが愛くるしくて、「早く付き合っちゃえよ」ととても応援したくなる。
そしてなんと言っても、学園モノ・成長ストーリーとしての一面が深みを出して彩っている。恋愛や青春を通して成長していくキャラクターたちを最終巻で見送るのは親にも似た気持ちというか、名残惜しいというか、そんなラブコメとは思えない読後感を残していった。
キャラクターが魅力的すぎて、別の機会にキャラクターにフォーカスして語りたい気持ちもあるが、とりあえず藤原書記のチェイサーとしての役割が格別だったとだけ記しておく。
「戦隊大失格」春場ねぎ
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「五等分の花嫁」の作者による最新作。アニメ化決定記念で無料公開してたので読み始めたけど、想像以上に面白かった。
モブ怪人から展開するストーリーというのが掴みとしてはかなり新鮮で、そこから広がる予想外の展開と駆け引きには惹き込まれるものがある。
まだ始まったばかりでこれからどう転ぶか分からないものの、現状とても面白くてかなり期待できる作品。個人的には「五等分」より好き。
その他
これ以外にも個人的には「金色ガッシュ!! 2」の連載が始まって面白くなってきているところ。「金色のガッシュ」が好きすぎるため、どうなるのか楽しみ。
アニメ
「平家物語」
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2022年冬アニメ。これと後述の「鎌倉殿の13人」のおかげで今年一年自分の中で鎌倉ブームが到来!!
とはいえこの「平家物語」の舞台は鎌倉時代よりもちょっと前。平家の栄枯盛衰からの「鎌倉殿」という流れは、あの時代の醍醐味を充分に堪能できるコースだったといえる。
アニメ自体新解釈と新視点を取り込みつつも、平家物語の侘び寂びが存分に楽しめて2022年屈指の名作だったことは間違いない。
「リコリス・リコイル」
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これまた世間的にかなり話題になったであろうアニメ。とりあえず映像とヒロイン二人の絡みをよだれを垂らしながら愉しめばいいだけなので、頭を使わないため楽。
ストーリーはただの付け合わせ。大して重要な話もしてない。純粋に登場人物とそのペアの魅力ただ一点の評価が突き抜けすぎている。真島も女の子だったらなお良かった。
その他
秋アニメで話題になってた「ぼっち・ざ・ろっく」は未視聴。そもそも今年アニメを大して観てないことにいまさら気づいた。「SPY×FAMILY」はマンガより圧倒的にアニメのほうが良かったことだけは言える。
ドラマ
「鎌倉殿の13人」
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小栗旬主演の大河ドラマ。間違いなく全ジャンル総合してみても、今年ブッチギリに観て良かった作品。2022年のベスト。
歴史は昔から好きで色々な時代の色々な種類の書籍をつまんで読んでいたが、大河ドラマに魅力を感じたことがなかった。毎年始めは大河を観ようとするもののあまり面白くなくて1月中に挫折するのが恒例であったが、今年の大河ドラマは別格だった。
とにかくストーリーと演出が素晴らしい。三谷幸喜が脚本家として素晴らしいのは重々承知していたつもりだったが、今年一年通じて何度も舌を巻いた。史実を知っているためストーリーで驚かされることは少ないはずなのに、新しい解釈から突きつけられる衝撃の展開に、このドラマは全く飽きることがなかった。
笑いとシリアスのバランスも絶妙。キャラクターも魅力的。ダークサイドに沈んでいく義時を前に僕は毎週高らかに大笑いしながらテレビにかじりついていた。この「北条義時」という主人公選びもクリティカルすぎて憎い。
今年はこれを毎週楽しみに生きてきた。来年の大河ドラマ「どうする家康」も脚本家が「リーガル・ハイ」の古沢良太らしいので期待してます。
「DCU」
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今年1月から3月にかけて放送されたドラマ。水中で起こる事件や事故を解決するDCU(Deep Crime Unit)という機関が舞台に展開されるミステリー。
例年なら充分No.1と言ってるであろうくらいには面白かった。とにかく一番の魅力は、「引き」。
毎話終わり方が絶妙で、絶対に続きが見たくなる。一回観始めたら絶対止まらないので放送期間中は毎週すごく待ち遠しかった。
最初は阿部寛目当てで観始めてたけど、終わりには横浜流星を一目置くように。ウ~ン、イケメンだ…。
「ごめんね青春」
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個人的に満島ひかりブームを作り出した大爆笑作品。ドラマ自体バカすぎて、めっちゃ笑えるけど、中でも満島ひかりが群を抜きすぎている。
そのパッションとテンポがエゲツな過ぎて効きすぎてる胡椒みたい様相(?)。ドラマ部門の上2つはかなりシリアスな作品だったけどコメディの気分ならば圧倒的にこれがオススメ。8年前の作品でいま第一線で活躍する俳優陣が高校生役で勢揃いしていて役者の質も高く圧巻。
その他
満島ひかり関連でいうと「監獄のお姫さま」も抜群に面白かった。その他にも「ミステリと言う勿れ」もすごい良くて今年はドラマはかなり豊作。世間的に話題になってた「silent」は気になっていたけど未視聴なので機会があれば観てみたい。
映画
「すずめの戸締まり」
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今年はなんだかんだ月1ペースで映画館に足を運んだけど、突き抜けて面白かったのはやはりコレ。
正直「君の名は。」と「天気の子」が凄すぎて、ハードル上がりまくっているのを感じていたけど作品の完成度はその2つに優るとも劣らない出来栄え。
父親が二十年ぶりに映画観に行ったとかいって「すずめの戸締まり」のチケット振り回してたけど、それ以来ひたすら新海誠作品観まくってて草…、ではなくてそれくらい面白い作品である証左。
やはり絵の美しさやRADWIMPSによる美麗な音楽もさることながら、今年は新海誠による構成力の真髄が光ったな、と思ったり。もう一度映画館で観たい。
その他
十回以上映画館に足を運んだものの、結局心に残るほど面白い作品に今年はそこまで出会わなかった。毎年観てる「名探偵コナン」の映画「ハロウィンの花嫁」は公開日とハロウィンの二回に渡って観に行って、次点でお気に入り。来年も月1で映画館に行けるといいな。
演劇
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今年は舞台演劇を観るため小劇場には3回しか足を運ばなかったが、一番良かったのは今年最後に観に行ったこの作品。
役者の質が高く、セリフのやり取りだけで凄く楽しめた。特に娘役の平井珠生さんと息子役の掛裕登さんは目を見張るものがある。
この劇団もそうだけど、この二人に関してはまた出演する作品があるのであれば、それも観てみたいと思わせてくれた。
マダミス
退廃世界の流浪人
マダミスは下手に話すと色々取り返しがつかないので慎重にならざるをえないが、今年プレイした5本のシナリオの中でも記憶に残るものだった。
まず、斬新な進行方法。そして世界観が素晴らしくて続編も絶対にやりたい。
同卓してくれたにーとんさん、ひとみさん、まいまいさん、あささん、GMの火村マコトさんにも感謝を。
その他
チェインベルシリーズの「お主の太刀筋まことに天晴れ」や「狂気山脈 星降る天辺」、「ピアノソナタ解放」など数は少ないがプレイしたシナリオはどれも素晴らしく良かった。来年はもっとマダミスやりたいまである。できれば月1。
終わりに
今年は去年と比して、マダミスが控えめな分音楽の消費が充実していた。来年はもっとマダミスや演劇の消費活動を意識したいと思う。
今回も紹介してるのはどれも自信持ってオススメできるものなので機会があれば、是非興味を持ってもらえた作品に触れてみてほしい。
そして、来年はまたどんな作品に出会えるか非常に楽しみだ。
オマケ
トップの画像は、渋谷に店舗を構える創作ラーメン店「麺処 図鑑」。
先日までの限定メニュー、「岩手鴨の中華そば」の写真。鴨肉がとにかく好きでラーメンもめちゃくちゃ割とそれ目的で外に出るタイプなので自分の好みにドンピシャ。
鴨が利いた濃いスープとコシのある麺が最高。並んで待った甲斐のあるとても満足な一杯でした。また年明けから別の創作ラーメンを提供してくれると思うので、是非。