カメラを始める時に読むnote
こんにちは。
白川郷在住フォトグラファーのしんやです。
これまで何度かカメラ講座をさせて頂きました。開催する度、まとめた資料を作れればいいなーと思いながら今に至ります。座学もいいけど、実践派!新しいガジェットを購入してもマニュアルは読まない派です(笑)
しかしながら、後から文章で見直すのは大事。復習になりますもんね。私自身もあいまいな部分を見直すいいきっかけになればと、重い腰を上げてまとめてみようかと、思い立った次第でございます。
人間動き出すまでが一番パワー使うなーと日々感じています。
これを読んだ方が、カメラを好きになれますように。
これを読むことで、写真を続けられますように。
みんなが始めに思うこと
【どのカメラを買えばいいの?】
これ!よく聞かれます。みんな初めに考えることです。まずは何を買えばいいか。そりゃそうですよね。カメラがなきゃ始まらない。私自身も形から入るタイプです。食材が揃っていないと料理できないタイプです。
この時私が聞くことは、「あなたは、なにを撮りたいですか?」
カメラにも種類があります。プロが使うお高いものから、入門用の比較的お安いもの。写真に特化したものから、動画に特化したもの。バランスの取れたもの。高画質に特化したもの、高感度に特化したもの、連写に特化したもの、一眼レフ、ミラーレス、、、。
「でも、今から始めるので何を撮りたいかはわかりません、、、」
8割はこの答えが返ってきます。
それで良いのです。心に漠然とはあるかもしれませんが、やってみなきゃわからない。やっていくなかで変わるかもしれない。
私もそうでした。風景、物撮り、ポートレート。なんでも撮影してみたいのです。やっていくうちに自分の好きがわかっていくのです。
そ こ で。
カメラを購入する前に、カメラに関しての理解を深めていきましょう。基本のきを抑えることで、カメラという知らない世界を少し知ることで、不安を無くしましょう。知っているか、知らないか、それだけです。
前置きが長くなりましたが、カメラ講座スタートです。
一眼レフとは。ミラーレスとは。
これこれ!これまたよく聞かれるやつ!
簡単に言うと「ミラーがあるか無いか」以上!
簡単ですね、簡単に言いすぎましたね。はい(笑)
性能、大きさ、使用感。違いはたくさんありますが、一番の違いは、ミラーがあるか無いか。
まず一眼レフですが、カメラ内にミラー構造があり(一眼レフのレフはレフレックスの略で簡単に言うと鏡のこと)、レンズから入ってきた光がミラーで反射しファインダーに映し出されます。そして、シャッターを押した瞬間のみミラーが上がり、ミラーの裏にあるイメージセンサーに光が当たります。イメージセンサーに当たった光の情報が取り込まれることで、写真が撮れる、仕組みです。
次にミラーレス一眼は、名前の通り、ミラーがレス(無い)カメラです。レンズから入ってきた光がダイレクトにイメージセンサーに当たり、電気信号に変換されたものがEVF(電子ビューファインダー)に表示されます。ミラーがない分、構造的に小型化を可能とし(小さいは正義!)、撮影時の設定がEVFでリアルタイムに見える為、撮影しやすい。
今までならここで両者のメリットデメリットを語るところですが、今から買う場合は、ミラーレス一眼一択です。一眼レフは歴史も深くその技術が脈々と受け継がれ進化してきました。私も初めて使ったカメラは一眼レフです。しかし、昨今ミラーレス一眼の進化は半端じゃなく、過去にデメリットと言われていたことも克服しています。そして何より、技術的伸びしろがある!!
手に取って簡単に写真が撮れるのは100%ミラーレス一眼です。設定した明るさや色が撮る前にわかる為、操作が直感的。
念のため言っておきますが、一眼レフがダメと言っているわけではありません。一眼レフも持っていますし、使います。ただメインで使うのは完全にミラーレス一眼です。これから買おうと思っているなら、ミラーレス一眼。
スマホも立派なミラーレスカメラ
少し小難しい用語が出てきて?な方もいることでしょう。
でも大丈夫。
あなたも持っていますよ。ミラーレスカメラ。そのスマホです。
「これはスマホであって、カメラとは、、、」
心の声が聞こえてきますね。
この写真、スマホで撮りました。
iPhone 11 Proで撮影
最近のスマホは半端ねえ。まじ半端ねえ。
「これ撮れるならスマホでいいじゃん」
また心の声が、漏れています(笑)
これは撮れます。事実です。
ポケットに入る携帯性。誰でも撮れる簡単操作。いつでもどこでも持っている、撮りたい時に撮れる重要性。これを加味するとほぼ無敵です。
何が言いたいかといいますと、
スマホから始めてみよう
そういうことです!
そこで写真に魅力を感じ、もっと自分の撮りたい形を表現したい!となれば、ミラーレス一眼を買いましょう。
ミラーレス一眼は、スマホとはまたレベルの違う世界が見えます。
撮れる写真の幅が全然違います。この話はまた別の機会に。
カフェで友人よりいい写真を撮る 2つのポイント
皆さん、ミラーレスカメラゲットしましたね!
それでは撮影していきましょう!
ここは町のとあるカフェ(いきなり何か始まったww)
友人と2人おしゃれなカフェに珈琲を飲みに来ました(まあ、そういうことにしてくださいww)
店員さんに案内され、奥にある大きな窓の席に。
席に着き、メニューを、、
ストップ!!!ここ重要!!!
皆さん、ここで質問です。
席に着き、、、、どの席に座りましたか?
①窓に向かって
②窓に背を向けて
正解は、、、、
①窓に向かって が正解です。
なにも考えないと、店内を見渡せて、まぶしくない②に座るかもしれません。ふぅ、危なかった。
カフェ撮影に関して、座る席はめちゃくちゃ重要です。これで8割は決まるといって過言ではありません。
写真は光をとらえるもの。光が重要なのです。光の魔術師の異名を持つプロカメラマンもいるほどです。(youtubeでいつも拝見してます!)
少し光について説明します。
ここで重要になるのが、「順光(じゅんこう)」「逆光(ぎゃっこう)」
順光とは被写体の正面から射す光のことで、撮影する人が太陽を背にする状態。この場合は、②の席が順光になります。色や形がはっきり出るのが大きな特徴で被写体全体に光が当たります。当たってるならいいじゃん、と思うかもしれませんが写真としては面白くない。全体にまんべんなく光が当たっているので、のっぺりとした印象で立体感が出ません。つまらない!
逆光とは被写体の後ろに太陽がある状態で、被写体の影が手前側に出てきます。①の席が逆光になります。写真を撮るときに「逆光」はNGと思っている方が多いかもしれません。
しかし逆光はふんわりとした柔らかい雰囲気が出しやすく人物に限らず、花や料理の撮影などにも適している光です。とくに料理は逆光で撮影すると、陰影が付き、立体感が出てみずみずしさやツヤ感が出せるため、美味しそうに見せることができます。
ポイント1 逆光で撮影する
友人には悪いけど、いい写真を撮る為。
「②の席の方が店内が見渡せていい席だから、私は①に座るよ!」
などと友人を言いくるめて①の逆光の席に座りましょう。こちらが特等席。
「珈琲2つ下さい」
注文を終えたら、そわそわしながら待ちましょう。
「ご注文の品は以上でしょうか」
珈琲、いい香りですね。すぐに一口いきたいところですが、写真を撮らねば。(お店によっては撮影OKか確認するとお互い気持ちよく撮影できます)
逆光の席に座ったおかげで、光はバッチリなはずです。座ったままで良い写真が撮れますね。
ここでポイント!珈琲の液面に注目してください。
うまく光を入れると反射して白く光って見えませんか?
それが、珈琲を美味しそうに撮影する最大のポイントです。
「珈琲の液面の反射をとらえよ。」です。
液面の反射を入れることで、ツヤ感やしずる感が出て美味しさ倍増です。
試しに反対の席(順光)で撮影してみてください。液面は真っ黒になるはず。逆光の演出力恐るべしです。
今のままでも十分素敵に撮れると思います。
が、ここで更にレベルアップするためのポイント
ポイント2 傾けて押し出す
傾けて押し出す、写真の構図のお話です。
構図は奥が深い。日の丸構図、三分割法、放射線構図、、、。
今回は小難しいのはやめて、簡単な構図を1つだけ紹介します。
傾けて押し出す構図!
名前で撮影方法までわかるなんて素晴らしい!(ネーミングセンスの無さを誤魔化しているわけではありません。たぶん。)
撮影時まっすぐ撮ることばかりに気がいっていませんか?
思い切って傾けてみましょう。傾けることでいつもとは違う角度から見ることができます。見慣れた景色より真新しい景色に人は惹かれます。
次に、押し出す。
スマホ画面の下側を奥に押し出してください。押し出すことで、珈琲の奥の景色(背景)が変わりますよね。写真に奥行きが出ます。さらに逆光だと光が入り写真に抜け感が出てきます。意外と重要なのが、メインの被写体以外の処理。傾けることで普通に撮るだけでは入らない抜け感が出ます。抜け感、大事なので2回言っておきますね!
この2つのポイントを実践するだけで、カフェ写真は激的によくなります。
是非試してみて、友人にどや顔で自慢してください。
そして、
「カフェでの写真の撮り方、教えようか?」
どんどん広めてください。
スマホでもポイントを抑えることで、素敵な写真を撮ることができます。
知っているか、知らないか、それだけです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
皆様のカメラライフが充実しますように。