筋膜へのアプローチが有用な3つの理由
治療院の準備を中断してから、どうも前進している実感がない毎日です。
でも、今は力をためる時。
がまんがまん。
さて、今回は僕が普段行っている筋膜へのアプローチについて書いてみようと思います。
筋膜
筋膜とは、筋肉と筋肉を隔てる膜というイメージだと思いますが、実は全身を包んでいます。
スーパーで売られているお肉、赤身と脂身の間にある、あの固い「筋」と言われる部分がありますが、それ筋膜です。
結構しっかりした組織ですね。
浅筋膜・深筋膜・筋外膜・筋周膜・筋内膜と筋膜と言ってもいろいろありますが、要は皮膚・筋肉・内臓等を隔てている膜です。
内臓も筋膜で包まれていますので、筋膜を丁寧に見ていくと、内臓へのアプローチまで出来るようになります。
筋膜へのアプローチが有用な3つの理由
1、脳に働きかけるため、効果が長続きする
筋膜にはたくさんの感覚を受け取る細胞があります。
筋肉と比べて約1000倍も多いそうです。
脳に入る感覚が桁違いに多い。
だから軽いタッチでの刺激で十分効果があるし、脳へアプローチできるので運動パターンの変化も期待できるため、効果が長続きします。
2、副作用が少ない
筋肉へのアプローチでは強い刺激になりやすいため、もみ返しのような副作用が出やすい。
一方筋膜へのアプローチでは軽いタッチでの刺激で十分なため、もみ返しは皆無。
しかし、好転反応と言われる良くなる過程で一時的に表れる身体の反応は見られることがあります。
3、広範囲に作用する
筋膜は全身を包んでいるため、広範囲に作用します。
例えば、腰痛が足の親指の内側から筋膜を調整すると軽くなったりすることもあります。
良いことばかり書きましたが、逆に良くない点も上げないといけませんね。
良くない点
1、刺激が少ないので、物足りなさを感じる方がいる
特に強い刺激のマッサージなどに慣れている方は、物足りなさを感じるようです。
ジャンクフードばかり食べている人にとって、薄味の上品な和食の刺激では物足りないと感じる、というのと同じような感じなんだと思います。
強い刺激のマッサージは気持ちいいですもんね。
でも和食の繊細な味に気が付けると、それはそれはジャンクな味との満足感とは全く違った満足感を得られます。
ちなみに僕はすき家の牛丼もマックも大好きだし、繊細な和食も大好きです。
2、施術者側の練度によって結果が大きく違う
繊細な刺激なため、施術者の技量がモロに出てしまいます。
また、施術者の身体・精神状態にも大きく左右されます。
施術者が、深く静かなところでクライアントさんと向き合える状態を作れないといけません。
3、説明が難しい
クライアントさんの意識に上らない感覚も多いため、説明が難しい。
説明しても人によってはあやしいと思われる方もいらっしゃいますので、人によっては説明すらしないこともあります。
でも、これは僕の伝える経験不足によるところもあると思います。
難しいことを簡単にわかりやすく伝えることで、クライアントさん自身で感覚を拾えるチャンスが増えるので、ここはこれからもアップデートしていきます。
ということで、筋膜に関して書いてみました。
ちょっとでも筋膜に興味を持っていただけると嬉しいです。
ではまた!
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