【戦時歌謡】上原敏「北満だより」 6 shinyaiのnote 2018年9月3日 16:31 戦時歌謡でヒットを飛ばした上原敏。すばらしい歌声で、「◯◯だより」という戦地からの手紙風の歌がヒットしますが、歌詞の中身は結構好戦的です。この「北満だより」では、「赤いきつね」(ソ連兵のこと?)を狙い撃ちすると「勇ましさ」をアピールしています。「だより」シリーズは、戦地から手紙の形なので、どうしても戦争のことにふれるわけですが、故郷の母や妻に「がんばっているよ」と、心細さを隠した手紙を送らざるをえなかった、当時の兵士たちの気持ちも透けてみえるような歌です。上原はのちに(秋田県の手違いにより)応召し、自身も南方で戦死します。1 銃後の友よ満州もいよいよ冬が来ましたがソ満国境警備する若い僕らの殉血は■雪に輝く桜です2 向うの岸はソビエートトーチカ見える黒竜江凍る流れを乗り越えて赤いきつねが歯向かえば■僕も得意の狙い撃ち3 アカシヤの花散るころに新京出でて幾山河今じゃ匪賊の影もなく雪と氷で日が暮れりゃ■腰の軍刀が啼いとるよ4 興安おろし吹きすさび戦闘帽は凍るとも僕等祖国の前衛はここにあくまで頑張って■冬を越します左様なら北満だよりは、著作権切れが確認されたとして、国立国会図書館の歴史的音源アーカイブでも、インターネット配信が行われています。北満だより - 歴史的音源 http://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8273189 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #上原敏 6