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8mmフィルムに残された、1960年代の一戸時計店

父の生家/実家、弘前のランドマーク的な存在である「一戸時計店」の保存プロジェクト、クラウドファンディングが行われています。「父の実家」というのは、つまり祖父母の家だったわけで、私自身にも多くの思い出が残っている建物です。ぜひ応援よろしくおねがいします。

数年前に実家から持ってきた8mmフィルムを、時々デジタル化してみていますが、その一つに、1960年代の一戸時計店が出てきます。フィルムには「足立、黒田2人旅」と書かれていて、父の大学時代の友人が東京から訪ねてきたときのものです。 弘前公園、大鰐温泉スキー場、岩木山、長勝寺などを訪ねている様子が出てきますが、1:30あたりに、「のへ」(父はそう呼ばれていたらしい)の実家である一戸時計店などがでてきます。 正確な撮影日は不明ですが、土手町にアーケードがないので、1964年以前ではないかと思います。

明治42年に建てられた時計台のあるこの建物ですが、街の移り変わりにあわせて、さまざまな改築が行われてきたようです。1960年代のこの映像では、時計台の下に大きく「一戸時計店」と書かれていて、その部分が外側にせり出している様子がわかります。

この部分は、その後商店街にアーケードが作られた時に、中に引っ込められたのではないかと思います。土手町商店街のアーケードはすでに撤去されていますので、再度また風景が変わっています。

2007年撮影、このときはまだアーケードが残っていた。
2010年撮影。このときにはアーケードがなくなっています。


こうしてみると、通りにせり出していた昔ののほうが、時計台の存在感は大きかったのかもしれませんね。一戸時計店や私たち親族の歴史と切り離してみても、土手町商店街や弘前の街並みにとって、この時計店が大きな存在だったんだなとあらためて感じるところです。

今回のクラウドファンディング、実施主体は中土手町商店街振興組合ですが、一戸時計店を描き続けてきた、父の版画作品が、返礼品の一部となっています。
弘前ファンの皆さん、弘前にゆかりのある皆さん、観光に行ったことのある方、ぜひご支援いただけたらと思います。父泰彦の、弘前への思い、時計店やその近くにある教会への愛着が、作品に溢れていると思います。

CFへの応援コメントは、櫻田市長、高校同期のリンゴミュージック樋川社長(RINGOMUSUMEの所属先)、そしてシソンヌじろうさんのお名前がならんでいます。

2020年にリリースされた、RINGOMUSUME「LOVE & SOLDIER」のMVも、一戸時計店付近で撮影されています。


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