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海外に住むということ

旅との違い

良く勘違いされる事のひとつに、海外で住んでいる人=旅が好きな人。
こんなイメージを持たれる事が多い。特に海外出張でもなく、留学でもなく、全く個人的に海外に住んでいる人。なぜ、こんなところに住んでるの?まあ、もっともな疑問ではある。
もちろん、旅好きが高じて、色々な国を巡っているうちに住み着いた場合もあるだろう。だが、旅を続ける人とその国に住む人では大きな違いがある。
旅を続けている限り、いつかは旅の終わりが来て日本へ帰る日がやってくる。旅を続けている人は、いつかやってくる日常生活までの間の非日常空間を楽しんでいる一面が大きいのではないだろうか。
最初から移住先を決めて計画を建て、準備万端に生活を始める人が多いとは思うが、私の場合、なし崩し的にコスタリカに住み着くようになった。
自分自身、想像だにしてなかった。
特に大きな心境の変化があったわけではない。が、コスタリカが非日常的な旅の空間から、いつもの日常の世界に変わった感じを受けるようになり、その頃から、自分はコスタリカで住むようになるな、という実感を持つようになったと思う。
6ヶ月ぐらい過ぎた、2,003年の暮れごろに、何となくそのような心境に変わってきたと記憶している。

私を惹きつけたコスタリカの魅力

なぜ、コスタリカなのか?
正直なところ、肌が合ったとしか言いようがない。
元々自然観察は好きで、山の風景は好きだった。だからコスタリカの自然の魅力には虜になった。ただ、それだけが理由で住むようになった、それも20年間も住んでいるわけではないと思う。
多くのコスタリカ人とウマが合ったという理由はある。
その国が好きになる理由の大きな部分で、その国の人が好きかどうか、これは大きな割合を占めると思う。そしてその国の人を好きになれるかどうか、第一印象は大きい。
最初のホームステイ体験時のファミリー、しばらく滞在したモンテベルででの自然保護区のスタッフ、そしてその後に訪れたサンタロサ国立公園のスタッフ。
当時、私は全くスペイン語を話せない状態で、英語を話すコスタリカ人も殆どいなかった中、身振り手振りでコミュニケーションを計って色々教えてくれた人々との出会い。今でも付き合いは途切れることはないが、暖かい人々というのが、最初のコスタリカ人への印象。そして今でもそのイメージは変わらない。

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