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米国大学院留学のQ&A (HTH in San Diego)

いよいよサンディエゴで家も見つかり、大学院がスタートしました!
留学報告をしてから、たくさんの方からいろんな質問をもらったので今日のnoteではQ&A形式で簡潔にまとめていきます。


なぜ大学院に行きたいの?

これからの教育を考える上で重要になる「探究学習」のデザインを理論と実践の両面から学ぶためです。

大学院進学を考えたきっかけは?

僕が作っているGlobal Teacher Programは、2020年に関西国際大学で正式なプログラムとして採用していただきました。参加した学生は単位が取得できる上、最終報告会は教授や学長まで参加するという極めてオフィシャルな取り組みです。報告会の後に、学長先生からこんなフィードバックをもらいました。

「GTPは先生を目指す学生にとっての職業教育としては素晴らしい。しかし大学のプログラムにする以上は、探究的な学びの要素がもう少し欲しい。」

自分としてもGTPに探究的な学びの要素を増やしたいと思っていた上、それが実現できれば大学や高校の正式プログラムにも展開していけそうな兆しも見えたことが大きなきっかけです。あと、英語で深い教育的なディスカッションや交渉ができるようになることもサブ目的です。

High Tech High ってどんな学校?

High Tech High (HTH)はサンディエゴにある幼稚園〜高校までの公立学校で、ほとんど全ての授業がPBL (Project Based Learning) で行われます。日本で最近注目が高まる探究学習を20年以上前から実践し続けている学校で、日本はもちろん世界中から教育視察をする人が絶えません。HTHの教育哲学や教育デザインを学べる教育大学院もあり、僕はそこに通っています。

何を学ぶの?

専攻はEducational Leadershipです。教育改革や探究学習のデザインについて学ぶコースで、M.Ed (Master of Education)の修士資格が取れます。同級生は、アメリカの高校の校長から、コロンビアの大学職員まで非常に多様です!High Tech Highの現役教員も大学院コースに通っています。

受験はどれくらい時間かかった?

勉強期間は約1年ちょっと。
TOEFLの勉強:1200時間
大学院の調査:50時間
エッセイ、面接など:50時間
事務手続き関連:100時間

受験時代を振り返ると?

TOEFLの時間がかかりすぎました。。。学生時代に細かい文法をサボったつけが大きかったです。一方、身近に志望大学の現役大学院生の友人がいたことが本当に大きかったです。大学での学びや生活をシェアしてくれたことはエッセイを書く上で非常に助かりましたし、何より大きなモチベーションにつながった。
(まさきくん、ロイくん、そしてHTH合格後にたくさんサポートいただいている、かなさん。心より感謝しております。)

実際、英語でどれぐらいコミュニケーションできるの?

めちゃくちゃ大雑把にこんな感じ
簡単な内容 × 1対1 = 90%
複雑な内容 × 1対1 = 60%
簡単な内容 × グループ = 50%
複雑な内容 × グループ = 40%

一応、TOEFLは99点まで取ったけど現実はこんなもんです。あれほど難しかったTOEFLのリスニングが可愛く見えてくるレベル(泣)。ネイティブ同士が、非ネイティブの僕がいることを忘れて世間話が始まると簡単な内容でも、ほぼ分からなくなる。字幕なしで初めて見るアクションが少なめの洋画でも楽しめるぐらいの英語力は必要ですね。最速で、ネイティブ同士の会話についていけるようになることは当面の目標です!

アメリカでも仕事するの?

学生ビザなので、現地では働けません。自分が経営している株式会社Stapiaの仕事は向こうでも続けます!GTP (Global Teacher Program)は、頼もしいチームにも支えられ、8月中旬からフィンランドで実施します。24年の春休みに向けても色々計画中です!

*GTPは、海外の公立小学校で教育実習ができる教育特化型の留学プログラム。2016年から7年間続けています。

留学後何するの?

決めていることは、留学で学んだことを活かしてGTPを更に「探究的で深い学びができるプログラム」にすること。そして、コロナ前を大きく超える規模にして持続可能な体制を作ること。今の自分の視野を広げることも留学の目的なので、留学後の動きを100%全て決めているわけではありません。

留学後にしたいことの候補は?

  • 高校や大学と提携して、GTPを学校の公式プログラムにする

    • 事前学習や事後学習もしっかり設計して、単位が出るような仕組みにする

  • 教育委員会と提携して、GTPを教員の公式研修にする

    • GTPに参加するための休みが取れる

    • 参加費に補助がつく

  • 法人向けふるさと納税と提携して、先生のための奨学金制度を作る

  • GTPの実施国を増やす(オーストラリアとニュージーランドは有力候補)

留学中の目標は?

僕は新しいチャレンジをするときに、必ず目標を決めることを習慣にしています。ちなみに去年決めていた目標はこの二つ。なんとか両方達成しました!
・アメリカの大学院に合格すること
・取引先の会社から「社員に勧誘される」ぐらいのバリューを出すこと
(実際に真剣に勧誘をしていただき、渡米中にも仕事をくださっている取引先にはとても感謝しております)
そして、留学中の目標はこの二つです。

  • HTHを中心に、サンディエゴGTPを開催すること 

  • 数十年にわたって長く続く関係を3人以上つくること

留学には1年でお金はどれくらい必要?

合計4万ドルぐらい

  • 学費:18,000ドル (8,000ドル奨学金をもらったので実質10,000ドル)

  • 家賃:1,400ドル / 月

  • 食費:300ドル / 月

  • その他:300ドル / 月

2年前に比べると、ドルが20%ぐらい上がっているので、正直円安は大ダメージです…(泣)。ラーメン一杯で安くても15ドルぐらいします。日本の3倍ぐらいですね。最低限自炊したり、スーパーで激安のバナナが主食になりつつあります(笑)。
留学サポーターは、これからも継続的に募集しておりますので「応援するよー!」という方は、ぜひこちらご覧いただけますと幸いです😁

実はこのブログを書いている裏で、大学院の授業が刻々と進んでます。

大学院は、ネイティブインディアンが住んでいた地区で教育キャンプをすることからスタート!

ので次回のnoteからはHTHの具体的な授業内容や学校の様子をシェアする予定です!お楽しみに〜!

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