ピッチングでの肘の痛みの原因は手首にあった!?
ピッチングでは肩関節・肘関節・手関節の連動性が必須となります。
特に肩関節と手関節は自由度が高くピッチングにて大きな役割があります。
逆に言えば肩関節と手関節に問題があるとパフォーマンスが落ちやすく、その分を肘でカバーしようとして痛みに繋がることがあります。
今回は手首がどうなると肘の痛みにつながるかを伝えていきます。
手首から肘の痛みがでるのはどんな人が多いのか?
手首の役割としては最後の微調整や、下半身から作り出したエネルギーを肩・肘を通してボールに伝えることです。
手首から痛みがでるパターンとして
リリース時にスナップをかけすぎる
肩関節が硬く手首でなんとかコントロールしようとする
などが挙げられます。
スナップがききすぎる人の特徴
手首の解剖学的動作
手首の動きとして背屈・掌屈・橈屈・尺屈・回内・回外の動きがあります。
スナップは掌屈・尺屈・回内の動きとなります。
スナップがききすぎるとどんな手首になるか?
手首の回内・尺屈する筋肉が硬くなりやすく伸びにくくなるため、回外と橈屈がいかなくなります。
回外がいかないとどうなるか?
肘の筋肉で無理やり回外をしようとしてオーバーワークで痛みがでてくる
力みがでてきて、コントロールができなくなる
手掌の根本にある13個の手根骨をずらし回外の代償をとる
特に力みによるコントロールの低下すると、より正確に投げようとスナップが強くなる悪循環がおきやすいです。
このように手首の硬さ(特に回外と橈屈の制限)は痛みの原因だけでなく、パフォーマンスの低下にも繋がりやすいです。
今回は手首のケア方法をお伝えしていきます。
アプローチ(対処方法)
メカニズム
①投球動作にて手首の回外からの回内運動は必須となります。
↓
②たくさんの投球動作をするなかで、回内筋(前腕の筋肉)の使いすぎで硬くなり血流が減り動きが悪くなります
この時から肘の痛みが出てきます。
↓
③回内筋が硬くなるため反対の回外運動は可動域が狭くなります。
↓
④回外からの回内運動の範囲が狭くなり、生み出すパワーが減ります。
↓
⑤掌付け根の手根骨を捻ることで代償的にパワーを生み出します。
↓
⑥手根骨の捩れにより関節がずれていき、スナップ動作がうまくボールに力を伝えられなくなります。
↓
⑦回内動作をより強めてボールに力を伝えようとします。
↓
② にもどります。
まとめ
投球時の肘の痛みの原因としてたくさんの要因が考えられますが、ぜひ手首の可能性があることも忘れないでください。
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