![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107922717/rectangle_large_type_2_979d27aad4f1949f2abbf3a2f5404966.jpeg?width=1200)
砂漠の苺
苺という存在に偉大さを感じた
主に木苺と呼ばれる類の存在
皆伐人工造林の仕事の中ではよく見かける
そして
とても厄介がられる
ツルが蔓延って棘もある
刈払っても足に絡まったりして痛い
仕事の時間で見かけるとどうしてもため息が出る気持ちはわかる
(※皆伐人工造林とは指定区画の木や草を全て伐り、重機作業も入るので表土がほとんど残らず流れる
現在はほとんどが皆伐である
理由は大人の事情、政治の事情というところだ)
反面
楽しみにしている存在はとても多いということがわかった
人が食べるとすると小さくて食べた実感が湧かないくらいだが
動物はとても大好きだ
だから苺が生えるとその土地に生き物が増える
草冠に母という字が当てられているのは先人もそんなことを見つけていたからだろうか
木苺が生えるためには条件がある
“砂漠化していること”
皆伐人工造林は生態系的に考えれば砂漠を人工的に作り出す理想的な工法だ
当然水源も枯れる
環境が砂漠化すると大量発生する存在がいる
虫だ
虫が出るとその虫を食べに鳥やトカゲが増える
鳥は木苺などの木の実も大好きだ
鳥が来ればそこに糞を落とす
その糞にはいろんな木の実の種がたくさん
動物も同じく糞の中にはたくさんの種が
環境が砂漠化するといろんな存在がそこに集まって
“食べて行って出して行って”
というなんとも理想的な仕事をしていく
そしてそれを理想的に邪魔しているのが人間の大人の事情と政治の事情だ
除草剤が一般的に広く使われだしてから動物や鳥をよく見かけると感じることはないか
その理由をまた説明する必要はないだろう