アンパンマンみたいになるな! 1,000文字モーニングノート
最近僕がハッとした言葉は
『しんやはアンパンマンみたいになるな!』
という言葉です。
アンパンマンみたいになれ!
の間違いではありません。
アンパンマンみたいになるな!
です。
これはハッとしました。
これは
インターネット配信がきっかけで知り合った
中学生に言われたのです。
僕は長男として生まれ
一個下の弟は生まれて数年で亡くなり
僕は妙な期待を背負って育ちました。
本当は幼少期に
文化系のことが好きだったように思いますが
それは全て取り上げられ
苦手だったスポーツを
鬼の形相の父に習っていました。
やりたくもないこと多くやらされ
自分のしたいことは
『無理だ!』
『違うだろ!』
と、ののしられて生きてきました。
向いていないことを強要され
やりたくないことを強要され
しかし続けると
できるようになるもので
父の言ってることは
正しいのではないか
と考えるようになりました
そして中学校に上がった頃の僕は
『僕のことを否定する人が正しく
間違っている僕を肯定する人は正しくない』
というわけのわからない
思考に陥っていきました
父の言うとおり
勉強も運動も行い
大学にも進学しました
しかし
父はリストラに遭い
父は僕に大学をやめるよう話しました
言いなりの人生とは
なんと虚しいのだろう
初めて自分というものと
向き合うようになりました
初めて自分の意志で人形が
動き出すような奇妙な僕は
やりたかったことをやりはじめました
やはり向いてることは結果が出やすいもので
どんどん楽しくなっていきました
しかしそれは誰にも相手にされず
誰にも褒められず
むしろ気味悪がられました
その現実がツラく
僕はしたくもないことを
仕事にしました
そうすると僕は
多くの人に
よく褒められるようになりました
自分とはなんなのか
分からなくなりました
悩んでいる僕のように
同じような悩みを抱える人は
SNSでは多く
いつか僕は
悩みを話し始めました
しかし気づけば
僕は
人の悲しいことや
人のツライことを
聞いて
自分を捧げるべきだ
そういう植え付けられた考えから
自分の心を
半分に割って
誰かに差し出し
また自分の心を
半分に割って
誰かに差し出していたようです
そのとき
男子中学生が
『しんやはアンパンマンみたいになるな!』
と話してくれたときは
なにか僕の人生の問題点が
ハッキリして
そしてようやく溶けていく瞬間を
見た気がしました。
今の僕はどう思っているかですか?
もちろん
顔を分け与えない
アンパンマンみたいになろう
そう思っています
深夜