〜火災から、田舎で生きることを考える〜
田舎で住むことで考えられる苦痛の一つによく"人付き合い"が言われる。そこで、消防団から田舎のコミュニティーを考える。
まず、田舎に移住すると必ずと言って、「消防団に入ってくれないか?」と地域の人に言われると思う。自分自身もUターンして早々に入団することに。
村の人はなぜ、移住者に対して干渉があるのか?
消防団に入って初めて火事の現場に出動した。その時は住宅火災で、一軒丸ごと燃えてしまった。そこでの経験を少し書きたい。
火災が起きた集落の公民館では自治会長(村長みたいな感じでその村のボス)を中心に消防団に対して食料を支給したり、温かい部屋を用意したりとしてくれる。そして、最後に消防団に対して挨拶で、「誠に申し訳ござませんでした」と家族がした過ちのように深く謝罪されていた。
この火災を経験するまでは、なぜ村の人は自分に対して過剰に干渉して、家にいたり、仕事に出てたり、細かいことまで気にするのが煩わしさみたいなものを感じていた。しかし、この火災を経験して、村とは大きな家族のようなもので、村の人がした過ちは村がした過ちだと感じた。
つまりは村は大きな家族のようなものなんだなと思った。移住してきた村人であろうと、村入りをすると大きな家族の一員。村のボスはその移住者がした過ちの責任をとる。つまりは、村の人が、移住者に対して、過干渉になるのは、仕方がないことなんだと感じた。家族に対して、干渉してしまうようなものなんだと感じた。
なぜ田舎には空き家あるのに貸してくれないのか?
この問題には色々理由があると思う。そして、その一つに”信用できない人を村に入れたくない”という理由があると思う。なぜなら、例えば今回の火事のようなことが起きたら、自分の家まで燃えてしまう恐れがある。また、夜中に騒音があると、腹が立ったりする。
貸した大家さんが周りの住民から責められることにもなりかねない。自分が彼女や友達を選ぶときに慎重になるように、田舎の人は村入りする移住者にも慎重になるんだと思う。
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