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隣人の愛を知れ。読んだことはありますか?

 年末くらいから、恋愛小説を立て続けに読んでいます。恋愛小説を読みはじめるきっかけになったのが、尾形真理子さんの「隣人の愛を知れ」です。
 恋していない私は弱いのかなって思い読むことに決めました。果たして自分が弱いのか強いのか。

 この小説はタイトル通り、何人かの視点でそれぞれの恋愛が描かれています。それぞれ大切な人がいる、でも誰かと関わっている限り、それだけで終わる関係はない。全てのバランスがとれている状態、誰もが満足し幸せでいられる状態というのは存在しないのかもしれないと思いました。

 今ある幸せは、誰かの犠牲の上に成り立っている。自分が見えている世界は、なんて狭いのだろうか。一歩引いて見てみると、見える世界はまるで違うのではないかと感じました。

 
 尾形真理子さんの表現方法や言葉の使い方、モノの見方が大好きです。温かい気持ちになれる小説でした。


「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」は数年前に一度読み、今回また読み返しました。こちらの感想はまた今度書けたらなと思います。

 

 

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