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『木を植えた男』ジャン・ジオノ著、寺岡襄=訳、黒井健=絵を読んで


『木を植えた男』ジャン・ジオノ著、寺岡襄=訳、黒井健=絵

全77ページからなり、
挿絵もたくさんであっという間に読みました✨

黙々と、ただ、
荒地に種を蒔いた男の話。

日々の中に、大きなドラマはない。

ただ黙々と。

誰に褒められることもない。

それでも男はただ黙々と

その木を植えるのでした。


何のために、だったんだろう?
何を考えていたんだろう?
そんな毎日の、何が幸せだったんだろう?


男は口数も少なく、その真意は想像するしかありません。


でもきっと、幸せだった。
黙々とした毎日の中に、何かがあったんだと思います。


いま、私たちは
何か毎日の中に刺激を求めがちかもしれません。
平凡な毎日をつまらないと思うかもしれません。

だから、
「何か、新しいお店ないかな」
「新しいドラマあるかな」
「新しい服を買おうかな」
と、刺激を外に求めている。


そんな私たち、いや私に、穏やかな問いを投げかけてくれました。


優しい、暖かい本です。

そして、何かを黙々と、
続けてみたくなる。


最後に、本の冒頭の言葉を引用します。

〜あまねく人びとのことを思いやる
 すぐれた人格者の精神は
 長い年月をかけて
 その行いを見さだめて
 はじめて偉大さのほどが
 明かされるもの。〜


そんな偉大なる人に
私はなりたい。


さあ、今日は何を積み重ねようかな?


今日も、空を見上げて。
Solami

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