【コラボ小説】魔法に殺された家族と俺の復讐劇6
「はぁ、はぁ、無理だ、、、夜月に勝てない…」
現在、夜月の圧勝。
そして魔法は相手を弱らせる魔法のみ。
物理攻撃というわけだ。
この国の法律に暴力をふるってはならないという法律はない。
その後やばそうだったら病院に連れて行くのがルール。
「物理攻撃でボコボコにできるって、弱すぎない?あっ、やべっ」
夜月の裏側が出てしまった。
そう。夜月は結構煽るのが好きなタイプ。
やばい奴だと思われるため隠してはいるが、たまに出てしまう。
「赤色は…グレフィス寮か。あそこは戦闘に優れてるんだもんな…」
「あの金髪の奴も強いらしいな…」
どうやら雷人も結構有名らしい。
一人ひとり制服のデザインは違う。
俺の場合、月の満ち欠けをイメージしたものが背中に書かれている。
グレフィス寮のものは全員赤を中心としたイラスト。
雷人は赤色の雷が描かれている。
「で、どうする?再戦?降参?俺まだ戦えるけど?」
「無理だ!これ以上は死んじまう!!!」
全員が退散していく。
「弱かったなぁ…そろそろ行くか。雷人も風邪治ってるかな…」
「おせぇぞ夜月!!!!!!!」
「まぁまぁ、落ち着いてー(棒)」
「最後に(棒)をつけるな!?」
「はい、お土産のチョコ」
「てんきゅ」
これは風邪を治す効果のあるチョコ。
効くといいけど…
「なんか…すげぇ体があったかい…なんか…仕込んだか…?これふげぇあったか…」
「寝ちまったか」
まさかこんなに効果があるとは。
そのチョコがとても美味しかったようで、よだれを垂らしながら金髪の前髪を下げて寝ている。
こういうとこかな…雷人がモテるのは….
今度食べてみよっかな
「ふあぁぁぁ、、、俺も眠くなっちまった。寝るか」
「夜月、聞こえる?」
「おにぃちゃん…」
「寝ているんだ。寝かしておけ」
ある母親らしき人物と娘、そしてその父親であろう人物が夜月を見ていた。
「この子は、復讐の道を進んでしまうの?」
「おにぃちゃん、このせかいをかえることは、とぉってもむずかしぃことなんだよ?」
その娘は見た目は5歳くらいの見た目をしているが、五歳とは思えないほどの知性があった。
「この世界はもう、、、壊れかけている。公共魔力が覆っていたはずの星が、公共魔力の減少によりダメージの受けやすい状態にある…」
「おにぃちゃんのやるべきことはふくしゅうじゃない。このせかいを、ただしくもとどおりにすることなんだよ?」
「大丈夫か?夜月」
「うわっ!!」
「起こしてもらっといてそれはひどい…」
雷人は半分涙目になりながらウルウルとこちらを見ている。
「夢を、、、見たんだ」
「夢?俺も見たよ!恐竜の上乗ったよ!」
「お前に話すほどのことじゃない。ちょっと歯を磨いてくる」
「ひどっ」
「俺の、、、やるべきことか…」
『おにぃちゃんのやるべきことはふくしゅうじゃない。このせかいを、ただしくもとどおりにすることなんだよ?』
「ぐっ、頭が…」
「おい、夜月?大丈夫か?おい!おい!」
その後、俺は病院に搬送され、2週間ほど意識不明だったらしい。
その3日後には魔法使い選抜試験の本選があるそうだ。
でも…おれはその気にはなれなかった。
魔法使いになってもならなくても、どちらでもよかった。
「俺って…何?」