【コラボ小説】魔法に殺された家族と俺の復讐劇1

歴史に名を刻んだ者たちを蘇らせる。
そのために大切な家族を、友達を、恋人を、この世から無いものにした魔法を、俺は許さない…



それはある日の事…
いつも通り学校に通い、魔法を習っていた時。
突然の知らせだった。

「今、世界が大問題になっているのは知っているわよね?」

「はい」

この星では今、魔法の使い過ぎによる『公共魔力』の減少、そして
沢山の魔力を持つ『魔法使い』の減少が問題になっている。

『公共魔力』とは、この星に溢れている魔力の事で、誰でもそれを取り込み、魔法を使う事ができる。
『魔法使い』は、普通の人間よりも2~5倍もの魔力を持ち、この星のシステムをすべて管理している。

これらの減少により、この星は不安定になっていた。

システム不安定による犯罪の増加
魔法によるテロや殺人など、色々な問題がある。

そのため、『魔法使い』を増やす必要がある。

「それで、昔の『魔法使い』を蘇らせる魔法を研究し、成功したの」

「はい」

「それで…生贄が3人必要でね…」

「その生贄は…」

「きっと魔力量の少ない人が選ばれるわ」

そう。この星では魔力量によって上下が決まる。


「…気の毒だけれど、生贄は君の家族になったの」

「……!!!」

大体分かっていた。
俺の両親と妹は魔力量がゼロだった。きっとそのせいだ。
3人とも魔力量ゼロで生まれてきたくて生まれたわけじゃないのに…

その一件から、俺はこの世界と魔法の存在をを恨むようになった。
魔法はなるべく使わずに生活した。

…魔法なんてなくたって生活できた。
公共魔力がなんだ。
魔法使いがなんだ。
そんなのなくったって…普通に生活できるのに。

                            第一話おわり

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りんごもち
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