人間性がほしい
バイト終わり、ふと今日の自分について考えてみた
金が少しほしい、なるべく働きたくない。お、自分が担当していないところにオーダーが来た。ラッキー。賄いいっぱい食べよ。
自分は忙しい。業務が増えた。給料は増えない。口を開けば仕事の愚痴をこぼす。
周りの人たちが優しすぎて、それに甘えて自分が成長できていない
常に怠けることばかり考えて、それを周りに正当化して押し付けて
でも自分は一朝一夕で覚えた能力をひけらかして、さも自分が有能かのように振る舞う
嫌われて当然だ。もっと嫌ってほしい。こんなしょうもない自分を
今日家に帰ったら生ゴミにショウジョウバエが集っていた
それにイライラして手をパンパン叩きながら殺していく
自己管理の甘さが原因なのに、その理由をハエのせいにして
ハエにだって命がある
人間のおこぼれを少し頂いて、貴重な時間を生きながらえるのだ
自分はどうだ。今日賄いを大量に作って食べきれない分を捨てた
ゴミの分別も適当にして
救われたいのだ。こんな自分が
自分じゃどうしようもない
欠点に気づくのはいつも遅くて、後悔ばかりが募っていく
朱に交われば赤くなる。優しい人に囲まれて育てば自然と優しくなれると思っていた。でも実際は違った
世界が自分が朱に交わることを許してくれない
こんなに朱に囲まれても自分色が濃く出る
就活がうまくいかないのも当然だ。こんな醜い自分を見透かしているのだ
優しくなりたい優しくなりたいそう願って生きてきたのにどんどん真逆に育っていき、性根が腐っていく
道にゴミがあれば拾って、信号も守って、安全に運転して、道路も脇をなるべく歩いているのに
道の真ん中を歩く人にイライラして、ゆっくりチャリを漕ぐ人にイライラして、使った道具を元あった場所に戻さない人にイライラして、賄い作ったのに食べに全然来ず冷めた飯を食わされることにイライラして
優しくなりたいのに腐った性根がそれを邪魔して
性悪説ってやつなのか。自分の覚悟が甘いのか
人間性がほしい。人間らしくありたい
人に優しく、自分に厳しくありたい
こんな自分に優しくしてくれる人に応えたい
もっと周りを見てほしい。自分のことばかり考えないでほしい
何でこんなにも願っているのにそうあれないのか
身近にいてくれる人に感謝を伝えたい。そして謝罪したい
あなたの思っているほど、私は優しくない。醜い人間なのだと
この醜さであなたを傷つけてしまうかもしれない
その時はそっと去ってほしい
私はあなたの優しさに甘えてまた傷つけてしまうかもしれないから
これも甘えだ。自分から去るべきなのだ
でもきっと自分から去ってしまうと、私は一人になってしまう
一人になりたくない。誰かのそばで生きていたい
尊敬されるような立派な人間になりたい
自分の子孫に誇れる人間でありたい
人間性がほしい