好きだった女の子がいないという絶対的事実。

それはあまりにも突然だった。

Twitterで流れてきた訃報。

それはあまりに見慣れた、大好きな女の子だった。



その子がメイクの楽しさを教えてくれた。
その子のつくる動画が好きだった。
その子の紡ぐ言葉に救われた。

その子の存在にどれだけ助けられていただろうか。


彼女は言った。

「出来ないのって負けてる気がするとか思ってたけど、負けでいいじゃん」

Youtube:さぶごしゃい「努力さえすれば上にいけると思っていたの、逆に自己肯定感高かったよね」


『ああ、そっか。負けでいいのか。私は私だもんな。
ってかそもそも勝ちとか負けとかないもんな。』

ありきたりな言葉じゃなくて、
彼女らしい言葉で肯定してくれた。そんな気がした。

同世代だからこそ、等身大で、
ありのままの言葉をくれた。飾らない姿を見せてくれた。

心が落ち着かずに辛かったときもあるはずなのに、
そんな時期の感情さえも言葉にして、発信して、
いつも勇気づけてくれるところが大好きだった。




『別に今じゃなくていいか』なんて考えて
書いてこなかった彼女に対する熱い想いを
今さら言葉にしても、
彼女が目にすることは二度とない。

『いつか会いに行こう』なんて後回しにしていたイベントにも、
もう二度と参加出来ない、それどころかイベントすらもない。

彼女の自堕落な私生活を見れるVlogも更新は二度とないし、
彼女の天才的な技術とユニークな発想のメイク動画の更新はない。


今、彼女がこの世にいないという絶対的な事実を突きつけられている。



だけど私が彼女の言葉に救われたという事実も変わらないし、
彼女が大好きだ、という気持ちも変わらない。

今の私に出来ることは、
彼女が安らかに眠ることを願うこと。

そして、彼女という存在を忘れないことだと思う。




だって、ドクターヒルルクが言ってたもん。

人は、いつ死ぬと思う…? 心臓を銃で撃ち抜かれた時…… 違う。不治の病に犯された時…… 違う。猛毒キノコのスープを飲んだ時…… 違う!!! …人に忘れられた時さ…!!!

ワンピース86話より



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