好きだった女の子がいないという絶対的事実。
それはあまりにも突然だった。
Twitterで流れてきた訃報。
それはあまりに見慣れた、大好きな女の子だった。
その子がメイクの楽しさを教えてくれた。
その子のつくる動画が好きだった。
その子の紡ぐ言葉に救われた。
その子の存在にどれだけ助けられていただろうか。
彼女は言った。
『ああ、そっか。負けでいいのか。私は私だもんな。
ってかそもそも勝ちとか負けとかないもんな。』
ありきたりな言葉じゃなくて、
彼女らしい言葉で肯定してくれた。そんな気がした。
同世代だからこそ、等身大で、
ありのままの言葉をくれた。飾らない姿を見せてくれた。
心が落ち着かずに辛かったときもあるはずなのに、
そんな時期の感情さえも言葉にして、発信して、
いつも勇気づけてくれるところが大好きだった。
『別に今じゃなくていいか』なんて考えて
書いてこなかった彼女に対する熱い想いを
今さら言葉にしても、
彼女が目にすることは二度とない。
『いつか会いに行こう』なんて後回しにしていたイベントにも、
もう二度と参加出来ない、それどころかイベントすらもない。
彼女の自堕落な私生活を見れるVlogも更新は二度とないし、
彼女の天才的な技術とユニークな発想のメイク動画の更新はない。
今、彼女がこの世にいないという絶対的な事実を突きつけられている。
だけど私が彼女の言葉に救われたという事実も変わらないし、
彼女が大好きだ、という気持ちも変わらない。
今の私に出来ることは、
彼女が安らかに眠ることを願うこと。
そして、彼女という存在を忘れないことだと思う。
だって、ドクターヒルルクが言ってたもん。