ネパール人のカースト意識
今、ウチのマネージャーがスタッフ達に「何やってんだー!!」と
いつものように小さなことでも邪険に上から目線で叱り付けてるが
日本人が見たらなんて乱暴な言い草(パワハラ)の上司と思うのだろうね。
でもね、ここではこのような態度で無いとなかなかうまくまとまらないのだ。
もし私のように日本的な柔らかにしてアマアマな尊重の態度だったら、スタッフ達は途端に好き勝手やりだし大混乱が生まれることだろう。7年住んで良くわかっているのである。
一度それは起きたしネパールの子供達を教えてきて嫌と言うほど分かってる。下手な尊重は一人一人の自覚と責任という大基盤が無いところで機能はしない。
ちなみに、日本の子供たちやチベットの子供たちのようにいかないのが、
ネパールの子供達(=大人達)であり輪が無くモラルがとても低い。
なぜかと言えば何千年も続いたカーストシステムから醸し出される
頑固なメンタリティにその大きな理由がある、というのが私の結論。
一端、”分断”というシステムが回りだすと悪循環は日常のあらゆる場面に反映され続ける。人間の能力は封印されて社会はなかなかうまく機能しないのだ。
あらゆるところでガチガチと干渉が起こってしまう。
ハーモニーが生じないから馬鹿げた足の引っ張り合いが起こる。
逆に、和があるところには強力なパワーの発現がある。
この辺は日本人はあたりまえすぎて、自分の社会の高いモラルや”和”というご先祖さんからえいえいと引き継がれ守られてきた伝統文化がいかに素晴らしいものか、日常の場面場面でどれだけ享受してきたか、皆目で分かってないと思われる。
そこまでいくには多くのご先祖さん達やリーダー達の血の滲む
惨憺のご努力と祈り心があっただろうと想像する。
日本人やチベット人はそういう意味では非常にラッキーだったろう。
ただしチベットは現在は亡国になってしまってる。
とにかく、このようにネパール社会には深い影の面も多々あるが、もちろん学ぶべき良いところもたくさんある。ネパールに比べて日本やチベットが優れているなんて言うつもりは毛頭ないのは言うまでもない。