2024ONTAKE100〜春巻きの場合〜
こんにちは。春巻きです。
ONTAKE100kを走ってきました。記憶が薄くなりかけていますが、忘れないうちに楽しかった思い出を綴ろうと思います。
ど素人ならではの失敗も経験したので、どなたかの参考になれば幸いです。
こんな人もいたよ。サンプルAくらいの感じで読んでいただければ…。
春巻きのスペック
・ラン歴17年くらい
・中高弱小バレー部
・トレラン開始2022年9月
・ONTAKE100kは去年に続き2回目
・去年のタイムは14:47
走行距離など…
【4月】254km 累積8627m
【5月】260km 累積6848m
【6月】301km 累積6005m
4月と5月はなんでこんなに累積稼いだんだろうと疑問でしたが、比叡山50kに出てました。失敗レースでめちゃくちゃ辛かったのに、すっかり忘れてました。
6月は人生で初めて月間300kmを走って自分で自分を褒めました。
6月は全部アスファルト走。さすがに不安だったので、6月19日20km、20日60km、21日40kmを走りました。
いつも12km↑250m or20km↑370mのコースを走っています。6月のロング走も20kmのコースを3往復しました。基本的に毎月250km程度走る生活を送っており、走る時は全力です。
服装など
・タンクトップ(インナーファクト)
・ランパン(インナーファクト)
・アミアミ(ファイントラック)
・腹巻き(メリノウールのバフで代用)
・靴下(インナーファクト)
・靴(ニューバランス フレッシュフォームヒエロ)
・ザック(サロモン アクティブスキン8)
・レイン(モンベル 上ピークドライシェル 下バーサライト)
・アームカバー(ダブル3)
・ヘッデン(レッドレンザー)
・手拭い(インナーファクト)
・ソフトフラスク500ml×2(前半サロモン、後半インナーファクト)
対策
【お腹】
ここ最近レースの度にお腹の急降下があったので、今回は絶対お腹を壊したくない。
おんたけのコースでお腹を壊したら大ピンチなのは明白。隠れる場所なんてないですから…
そんな思いで腹巻きを着けようと決意。ただ、どの腹巻きが良いのかさっぱり分からない。
夏だし蒸れそうだし、安く済ませたいしで何か良い物はないかと考えた結果、冬に使っていたメリノウールのバフを発見!これイケるじゃない?と試しに着けてみたら良い感じ。
ロング走でも試したけど、圧迫感もないし、ちゃんと守ってくれるしで採用決定。ただ、伸びてしまうので、もう元のバフの姿には戻れないかも。
【足元】
足元は捻挫予防のSKテープを2枚貼りした後に足裏と指先に天狗バームを塗り塗り。
結構な雨に打たれましたが、途中で塗り直しなしでもラミーソックスとの合わせ技でマメも出来ず、無傷でゴールまで行けました。
補給計画
各種わらびを中心に…
スタートしてから1時間はしっかり走る予定だったので、水分のみで補給食はなし。その後は30分毎にわらび餅orジェル1つの補給計画。緑のパッケージの塩ぷる梅は3つで1回分。
塩ぷる梅多くない?の声が聞こえてきますが、好物なんです。後半好きな物なら食べられるかな…なんて淡い期待を抱いて持って行きました。
レースプラン
①よーすけ/さかみちさんのタイム計算ツールを使わせていただき、1周目6時間、2周目8時間であわよくば14時間切りを目指す。
②完全に暑熱順化に失敗していたので、夜中から朝までの涼しい時間はキロ6ペースで頑張って走る。
③その後は頑張るけど、どうなるかは知らん…。
④下りは安全第一
⑤エイドと松原スポーツ公園の滞在時間はなるべく短くする。
⑥トイレは我慢しない。
あるような、ないようなプランを立てていざスタートゲートへ。
スタート前
荷物を預けに向かう時に、すでにスタート待ちの列の中にいるチェルさんに「春巻きさーん」と声を掛けてもらう。荷物を預けてチェルさんの所へ行き、ちゃっかり界隈関西勢の方々の輪に混ぜてもらう。まことさんとぺそこさんも合流して関西オールスターズ勢揃い。夢のような光景にしばらくボーッとしてしまう。トーゴさんも合流してご挨拶。スタート前だけど、わちゃわちゃして楽しい。
レーススタート!
前の方からスタートしたので、そんなに混み合うこともなく走りやすい。最初はまことさんに付いていく予定が、走ってるうちに楽しくなってしまい気付いた時には1人になっていた。
今のペースを確認しようとガーミンを見るも、ナビモードのため、キロ◯分の表示ではなく、ペース10.0と表示されている。はて、ペース10.0とは…もしかして時速なのか?時速だとしたらキロ6分ペース。おっ、奇跡的に作戦通り。ただ、数字に弱過ぎてペース10.0=キロ6くらいしか分からない。途中でペース11.0とか8.9とか出てきてもよく分からん。しかも、なぜかオートラップも取ってくれない…。
なので、ペース10.0を基準にあとは自分の感覚で行こうと決めた。
続いて心拍数も見てみようと画面を切り替えるもウォームアップと表示されていてよく分からん。心拍数も画面を切り替えないと見られないし、時計は気にせず自分の感覚で行こうと改めて決意。
私が今回走るのに得たデータは距離、スタートからのタイム、時速のみ。シンプルイズベスト!時計を使いこなせない自分が悲しい。
スタート〜白川小川エイド(25km)
計画通り1時間経過後から30分毎にわらび餅を1つずつ食べて進む。ロードを気持ち良く走りながら、スタート前にトイレに行き忘れたのを思い出し、林道入口のトイレに寄り道。ここでインナーファクトの首藤さんを発見。応援してもらえたのでトイレに寄って後悔なし。白川小川エイドには2:30に到着。ブルマさんにご挨拶し、バナナとオレンジを1切れずつ食べて出発。
白川小川エイド〜山頂付近(35km)
登りが続く。去年は後方からのスタートで周りに人が多く走りにくかったけど、今年は空いていて走りやすい。わらび餅の補給も順調。きっちり30分に1つ消費。この区間でharimaxさんとチェルさんの背中を見送る。知ってる方がいるのはやっぱり嬉しい。
山頂付近〜松原スポーツ公園(54km)
長ーい下り。暗い時間帯は足元が良く見えず危ない。とにかく安全第一を意識。だいたいキロ6分ペースで下り続ける。しばらくすると明るくなり始め、ライトをザックにしまっているとオーシャンさんと遭遇。お話ししながら一緒に走らせてもらう。途中でSAIさんの背中を見送りつつ、オーシャンさんの柔らかな物腰に癒されながら、松原スポーツ公園まで抜きつ抜かれつご一緒させてもらった。
補給は相変わらず30分に1つのわらび餅。松原スポーツ公園に着く頃には歯のエナメル質がダメージを受け、わらび餅を口に含むと歯がしみるようになっていた。
松原スポーツ公園
レースプランにもある通り、ここでの滞在時間をどれだけ削れるかを考えて行動。
作戦としては…
①デポバッグを預ける前に、新しいフラスクに飲み物を入れておき、フラスクを入れ替えるだけでOKな状態にしておいた。
②補給食はジップロックに入れておき、歩きながらポケットやザックに入れる。
③薄皮たまごパンを握り締め、歩きながら食べる。
デポバッグを受け取り、マイコーラと味噌汁を飲んだ後、この作戦を実行した結果…左手にわらび餅満載のジップロック、右手に薄皮たまごパン(4個入)を持って走る羽目に。何となく分かっていたけど、クソダサい上に走りにくい。最初の下り坂でわらび餅をばら撒いてしまい大惨事。薄皮たまごパンに関しては、たまごの味が濃くて胃が受け付けず、何とか1個だけ食べて後は荷物になりました。
エイドの滞在時間は7分!去年と比べると15分短縮。作戦成功か?いや、①以外は完全に失敗。
松原スポーツ公園〜濁川WS(72km)
薄皮たまごパン1個を何とか食べ終え、2周目最初の登りが始まる所で雨が強くなってきたのでレインを着る。そこから5kmほど走り、レインのズボンも穿いた。これでお腹が冷える心配はなくなった。長い登りが続く。さっきまで走れていた登りも段々と走れなくなっていった。ちょっと気持ち悪いかも…。わらび餅は30分に1つ食べていたが、粘度が辛くなってきてもう食べられそうにない。マグオンのレモン味も激しく歯にしみる。
そんな事を考えながら苦しい時間を過ごしていると、後ろから「春巻きさーん!」とまことさんの声が。「普通にジョグれば14時間切りいけるよ!」の言葉に元気をもらう。まことさんは足取りも軽く、元気そう。颯爽と駆け抜けて行き、ゴールまでその姿を見ることはなかった。
なぜ…なぜ気持ち悪いのか…雨で濡れた手拭いを頬に当てて考える。あれ?濡れた手拭いがひんやりして気持ち良い。もしかして、レインを着たせいで熱がこもっているのでは。そう考え、すぐにレインのズボンを脱いだ。すると、数分で気持ち悪さがなくなり、走れるようになった。まさかここまで暑熱順化できていなかったとは…。
もう固形物は食べられなくなっていたので、ここから先はドリンクでのカロリー摂取にしようと覚悟を決めた。
濁川WS〜水交園(83km)
補給をドリンクだけにしたら調子が良くなった。もう食べなくても良いと思うだけで気楽だし、何よりおいエナが美味しい。OSJだし、水しかないだろうとおいエナを持って来て良かった。
「エイドまで300m」の赤いコーンが見えた時は、もうすぐそうめんエイドだ!と胸が高鳴った。
水交園(そうめん)エイド
まずはトイレ。一応いきんでみるが何の手応えもない。しかし、血が出ている。きっと痔でしょう。そうでしょう。そんな事もあるでしょうよ。とトイレを後にする。
エイドではそうめんを食べられそうになかったので、麺つゆのお湯割りをリクエスト。すぐに対応していただき、丁度良い濃さと温度の麺つゆを一気に飲み干した。
その後は、ザックを下ろして手持ちのアイテムを確認。水に溶かせそうな物を探すもマグオンレモン味1つしかない。これで戦えるのか…。大量のわらび餅じゃなくておいエナをもう1つ持ってくれば良かった…。さっきマグオン無駄に食べなきゃ良かったなどと考えても全ては後の祭り。
仕方ないと腹を括り、フラスクにマグオンを入れ水を補充しに行く。すると、クエン酸ドリンクを発見。ついている!コーラを持ったスタッフの方もいる。ついている!コーラを飲んですっかり元気になりエイドを後にした。
水交園〜松原スポーツ公園(106km?)
エイドを出てから続く長い長いロードの登り。絶妙な斜度で、もう走りたくないと思って
いても走り出してみると案外走れる。これはきっと試されている。これが走る座禅なのか…。などと考えていると、赤棚WSに到着。ここが最後のWS。トイレを華麗にスルーし、水を補充して出発。ここから先はゴールまでトイレがない。そう思った瞬間なぜかトイレに行きたくなる。戻るのは嫌なので走りながら用を足せそうな場所を探す。が、なかなか無い。挙動不審になりつつも分岐があったのでコースを外れてお花を摘みに行く。これで一安心。順調に下って行き、途中でSAIさんの背中を見送る。めちゃくちゃ速かった。かっちょいい。
ゴールまで後5km。再びお腹が痛くなる。今のタイムだとギリギリ13時間切れるかもしれない…。どうする春巻き。このままゴールまで爆弾を抱えて走るか、もう一度お花を摘みに行くか…。過去の経験から爆弾を抱えて走るのはリスクが高すぎる。もうあんな思いはしたくない。必死でお花畑を探し、飛び込んだ。これで13時間切れなくても仕方ない。
あとは頑張って走るのみ。トップスピードを注入し、軽量化に成功した体で必死に走る。後悔だけはしたくない。その一心で最後の登り坂も全力で走った。そしてついにゴール!
タイム 12:57:47
色々出し切って13時間切れた!
ありがとうございます。
ゴールに界隈の方々が沢山いて嬉しかったー!
振り返り
・腹巻き(バフ)はつけていて良かった。
・わらび餅を食べ続ける事は困難
・レイン着脱の見極めは大切
・薄皮たまごパン本当に必要だった?
まとめ
今回たまたま13時間切れた訳ですが…運が良かったの一言に尽きます。
幸運①界隈の方々に混ぜていただき前方からのスタートに成功
幸運②雨で暑くならなかった。
幸運③エイドにコーラやクエン酸ドリンクがあった。
幸運④お花畑を見つける事が出来た。
どれか1つでも欠けていれば13時間切りは達成出来なかったと思うと感慨深いです。
本当にありがとうございました!
あー楽しかった!